表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

51/68

51.怪しい女



 牙狩りの女、エバーグリーン。

 こいつから、謎の提案をされた。


「……フレアに永久的な安全を、与えることができるだって?」

「ええ♡」


 ……嘘くせえ話だ。

 師匠ですら、護衛である俺を立てること以外に、フレアをどうにもできなかったのに。


 こんなポッとでの妖しいやつが、フレアに安全を与えることなんてできるわけが……。


「ラブマリィさんのお弟子さんなんでしょ、あなた?」

「っ!」


 世界魔女、ラブマリィの情報をどうしてこいつが……?


「何でも知ってる系お姉さんなので♡」

「…………」


 妖しい。妖しすぎるだろこいつ。

 俺以外の、師匠の弟子っていう可能性だってある。


 が、師匠が俺に弟子の情報を教えてくれなかったのはおかしい。

 その弟子が、師匠や俺すら情報を持っていることもおかしい。


 結論。


「誰がおまえの話なんて信じられるか」


 牙狩りは敵だ。フレアを、人外を排除しようとする組織だ。

 俺は【バレット】を発動。


 結界を弾丸にして飛ばす。

 

「それは残念」


 エバーグリーンは懐から1本のバラを取り出す。

 バラをぱっ、と手放す。


 バラの先端が地面に刺さった瞬間。 

 ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!


 巨大な茨が地中から生えてきたのだ。

 茨は生き物のように動いて飛翔する弾丸を受け止める。


 防ぐ、弾くではなく、受け止めたのだ。

 ……中々やるなこいつ。


「では、お話を聞いてもらうために、すこぉしだけ乱暴しちゃいますよー♡」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ