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45/68

45.逃亡


 

 蠍のスコーピオンを封印することになった。


「じゃ、カーミラ。いつも通り」


 ぽんっ、と目の前にメイド服姿のカーミラが現れる。


「また時間稼ぎかの」


 めちゃくちゃ嫌そうな顔のカーミラ。


「ああ。そいつ上位吸血鬼っぽいからな」


 次元刀で封印するしかねえ。


「ひぎぃいいいい!」


 ……スコーピオンのやつ、尻尾を切って逃げやがった。

 俺は結界で奴を閉じ込めようとする。


「結!」


 スコーピオンが結界に閉じ込められる。

 が、すぐにわかった。


「偽物だ」

「なんと。偽物」


「ああ」


 ガサササササササー!

 無数の蠍どもが一斉に散らばる。


 俺は結界ドームをつくり、そのすべての蠍を、結界内に閉じ込めることに成功。


「じゃ、カーミラ。本物見つけてこい」

「はぁ!? どうやって」


「おまえが殺して死なないやつが本物だ」

「こんなたくさんいるんじゃが!?」

「やれ」

「はぃいい」


 俺にビビったカーミラが、「わらわ吸血鬼なのにぃ」と半泣きになる。

 でも仕事はするみたいだ。意外と真面目なやつなんだよな。


『ひぎぃ! 出してえ!』

「逃げるなぁ! 卑怯者ぉー!」


 カーミラは血の翼を広げる。


血翼ブラッド・ウィング!」


 広げた翼から無数の羽が散り、それが矢となって蠍どもに降り注ぐ。

 これならすぐ本体は見つけられそうだな。


 その間におれは儀式を開始する。

 天使を降臨させないと、次元刀は使えないからな。

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