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44.感覚バグ



 蠍のスコーピオンとかいうおかしな不死者が襲いかかってきた。

 だが、まあこいつも天秤のリブラ同様、さして強い敵じゃ無い。


「くそ! 死ねぇええええええ!」


 スコーピオンが両手を広げる。

 魔力からさっきの悪食虫とかいうやつが生成される。


『なんという大量の虫!』


 数え切れないほどの虫が津波のように襲いかかってきた。

 だが、関係ない。


「【結】」


 まずは防波堤のように巨大な壁状の結界を構築。

 津波が防波堤に防がれる。そして同様の壁を四方に用意。んで、蓋をする。


「くそくそくそ! 虫ども! なんでそんな結界一つ壊せないのだ!」


 結界を圧縮し、中に居た虫どもを消滅させる。


「無駄だぜ。おまえ程度の力じゃ、俺のバリアは突破できない」


「ぐぅううう! こうなったら……!」


 くん! とスコーピオンが指を頭上に向ける。

 瞬間、俺の足下から巨大な虫が顔をのぞかせた。


「カロロロロロロロロロ!!!!!!!」


 巨大なムカデが俺をばくんっ! と食らう。

 が。


「【パイル】」


 俺は虫の土手っ腹に巨大な杭を発生させる。

 杭であいた穴から俺がひょいっ、と外に出る。


「バカなバカなバカな! その虫の外殻は古竜エンシェント・ドラゴンに匹敵するのだぞ!?」

「? え、古竜エンシェント・ドラゴン程度の堅さしかないんだろ?」


 それなのに、何を誇っているんだろうか……?


『おまえ様、強すぎて感覚がバグっておるようじゃが……古竜は普通に強いからな?』

「? 殺して死ぬような魔物だろ? 強くないだろ」

『不死専すぎてほんと感覚がいかれておるのじゃ!』


 まあ、何はともあれだ。


「これで終わり? なら、おまえを封印するけども?」

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