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34.戦いを終えて

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



「リク……」


 水の男シアンを撃退した、俺。

 フレア達の結界を解いた。

 

 彼女はこちらにやってきて、ばっ! と抱きつく!

 お、おお!?


 す、すごいイイ匂い! や、柔らかいし……あわわ。


「大丈夫!? ケガはない!?」

「え?」


 フレア……何心配してるんだろう。

 

『そりゃあの男と、命のやりとりをしていたのじゃ、見てる側は心配になるわい』


 え、心配?

 俺には結界があるんだから、ケガなんて負わないのに。


 どんな敵も俺の結界を破れない。

 それくらいの強度を持っている。


『そりゃ結界師であるおぬしからすればそうじゃが。しかしこの女からすれば、違うんじゃろう』


 ! そうか……フレアは、俺の結界がどれだけ硬いの知らないのか。

 だから……ケガをしてしまうって思ってしまったんだな。


 ……やっぱり。

 フレアの前じゃ、戦いはできないな。彼女の心に負担をかけたくない。


『む? 妾と戦ったときも、そこの女は一緒におったではないか?』


 あれは、めくらましの術式がこめられた、特別な結界を使ったんだ。

 だからおまえとの戦闘を、フレアは観測してない。


『今回もかければよかったではないか』

「……そうだな」


 相手が人間だからって、油断してしまった。

 普通の結界でいいとな。


 次からは用心して、フレアがいる場合は、目くらましを使おう。

 まあそもそも、フレアのいないところで戦おう。


「リク……よかった……りく……」


『ううん……主よ。それは根本的な解決に、ならないと妾は思うがな……』


 カーミラが含みを持たせて言う。

 ……根本的な解決か。


 そうだよな……。現状、フレアは敵に命を狙われ続ける。今後もずっと。


 俺の結界で一時的に敵を退けるのではなく、もっと根本的に、敵がフレアに襲ってこなくする方法を探さないといけない。


 でも、なかなか見付かるモノじゃない。

 師匠ですら、見つけられなかったものなのだから。


 今は師匠の言うとおり、対症療法、つまり、敵が来たら追い返すをしていくほかない。

 ……悔しい。


 俺にもっと力があれば、頭が良ければ、フレアをもっともっと、自由にさせてやれるのに……。

【★大切なお知らせ】


新連載スタートしました!


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