29.水の男
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
盗賊に襲われた。
結界を使わずに、盗賊達を無力化しようとしたところ……。
「…………」
同行していた、妙な気配の男もまた、盗賊の前に立つ。
「ああん? なんだてめえ……?」
俺の言いたいことを、盗賊が代弁してくれた。
男は小さくつぶやく。
「……大人しく帰れ。おまえでは、おれには勝てない」
「ああ!? んだとぉ!」
盗賊が男に殴りかかる。
バシャッ……!
「なにぃい!? う、腕が体を貫通してるぅううう!?」
盗賊の腕が、男の胸を貫いていた。
だが、痛みを感じるそぶりをまるでみせない。
また、流血もしてない。
『なんじゃ!? どうなってるのじゃ!?』
「体が水になってるんだろ」
『体が……水に!?』
男のスキルか魔法だろうか。
どっちかというと前者だろう。
「くっそ! ぬ、抜けねえ!」
「……無駄ことをするなと言ったのに」
男が手を前に出す。
すると、盗賊の顔に水の球体が出現。
「ごぼっ! ごぼぼおぼぼおぼおぼ!」
盗賊は陸にいながら、窒息しかけていた。
白目を剥いてその場にくたぁ……と倒れる。
……その後も、水の玉を解こうとはしなかった。
「おい」
俺は男の手を握る。
「?」
目を剥いて驚く、男。
「やり過ぎだろ。気絶したんだから水をといてやれよ」
「……なぜだ。悪人だぞあいつは?」
「だとしても、殺しは駄目だろ」
フレアが見てるからな。
「……そうか」
ぱしゃっ、と男が水球をとく。
なんとも危ない男だな。
『おまえが言うな案件なんじゃが……』
影の中でカーミラが言う。
俺が危ない? そんなことないだろ。
『魔法で核爆発起こすようなやつが、危なくないとでも……?』
まあ、何はともあれだ。
「俺も手伝う。おまえは殺しすぎる」
「……わかった」
【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】
先日の短編が好評のため、連載版はじめました!
タイトル変わりまして、
『有能な妹がS級パーティを追放されたので、最強盗賊の俺も一緒に抜けることにした~今更土下座されても戻る気はない、兄妹で世界最強を目指すんで~』
広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。
https://ncode.syosetu.com/n2140iq/




