6話
菜々美とリアルで会ってから2日後、菜々美からチャットが飛んできた。
「いま修学旅行から帰ったんで今夜ゲームしませんか?」
「仕事だからよるならできるよ」
と返した。
菜々美から嬉しそうな顔文字が返ってきた。
仕事が終わりゲームを起動した、オンラインに菜々美がいる。
なんだか不思議な感覚だ、つい2日前に会った子とまたこうやって一緒にゲームするのだから。
ボイスチャンネルに入るとすでに菜々美がいた。
「久しぶり、あの後は先生とかにばれてなかった?」
「お久しぶりです。
全然大丈夫でした!翔平さんのおかげで楽しい修学旅行になりました。」
「それはどうも。」
そう返すといつも通りゲームが始まった。
試合が一区切りついた頃に菜々美が、
「翔平さんこの前の約束いつ頃ならいけますか?」
「水族館とかに行く約束?」
「そうです!」
「土日なら基本的にいつでもいけるよ。
8月はお盆休みもあるしその時も仕事はなくて暇かな。」
「わかりました!じゃあお盆にお祖母ちゃんの家に行く計画を立てます!」
「えらい急な話だね。
了解、予定空けておくよ。
菜々美がほかに行きたいところあれば車も出せるし言ってね。」
「じゃあいっぱい考えておきます!
いまからバイト探してたくさん遊べるようにしておきます!」
そんな話をしてその日はゲームを終わった。
その次の日から菜々美はあまりオンラインにならなくなった。
2週間後、菜々美がオンラインになり最近なぜオンラインじゃないのか聞いてみた。
「最近ゲームしてないみたいだけど飽きちゃった?」
「全然飽きてないです!
宣言通りバイト始めたんです!
なんか面接受けたらその場で受かってしまって短期なので気合い入れて入ってました。」
「なるほどね、それはお疲れ様。
なんのバイト始めたの?」
「カフェです!」
菜々美が答えると僕は咄嗟に、
「似合いそう。」
そう言葉を漏らしていた。
「制服姿見たいですか?」
菜々美が挑発してきた。
見たいか見たくないかを言えば見たい。
絶対に似合っているからだ。
答えに困ったが自分の欲望に忠実な僕は、
「見たい。」
と答えた。
するとdiscordで写真が送られてきた。
めちゃくちゃ可愛かった。
こんな写真みたらクラスの男子は黙ってないだろうな、と思いながら保存した。
「感想はノーコメントで。」
と僕は逃げた。
菜々美はとても不満そうな声を出していた。
評価、コメントなんでもお願いします!