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5話

向かった先はちょっとおしゃれで値段の張る学生では入らないであろう個室のある和食店だ。


カラオケなどはあまりよくないと思い学生があまり来ないゆっくりできる場所と考えるとこういったお店しか思い浮かばなかった。


「翔平さん、このお店高くないですか?私そんなに持ち合わせがなくて…」


「大丈夫だよ、店に誘ったのは僕だから食べたいもの頼んでいいよ、個室だしのんびり話そう。」


「申し訳ないです…ありがとうございます!」


申し訳なさそうにしているがお礼も言えるとてもいい子だった。


「僕は焼き鮭定食にするけど菜々美はどうする?無理して合わせてくれたのならわらび餅とかデザートもあるから無理しないでね。」


「ありがとうございます、私も焼きさんま定食にします!

ほんとにお金大丈夫ですか…?」


「大丈夫だから気にしないで。

ここ美味しいって評判だからせめてもの修学旅行の思い出にでもしてくれたら嬉しいな。」


「お言葉に甘えます、ありがとうございます!」


そういうと注文を済ませた。


料理が届くまでは菜々美とゲームの立ち回りについて議論した。


正直こんな内容VCでいっぱい話したけど直接会って議論するのはまた違ったものがある。


その場その場の議論は結果論に過ぎない。


そんな話をしていると料理が届いた。


おなかの空き具合を合わせてくれてるのかと思いきやとても美味しそうに頬張っている菜々美をみて僕は安心した。


時間制限などはないお店なので食べながらゆっくりすることにした。


「修学旅行だけどどこか行きたい場所とかはなかったの?

さっきから食べて話しているだけだけど。」


「大丈夫ですよ!

京都にお祖母ちゃんの家があってたまに来るんです。

だから観光地はほとんど1回行ってるので!」


「ならよかったよ。」


そこから1,2時間ゲームの話をして盛り上がった。


「集合って何時くらいなの?」


「あと30分後くらいです!」


「じゃあそろそろ出よっか、ぎりぎりになってもよくないし。」


そういうとお会計を済ませ少し菜々美と歩いた。


「今日は楽しかったよ、最初は制服の子がきて驚いたけど。」


「でも中身はVCと変わらなかったですよね?」

と菜々美が笑う。


僕も、

「そうだね。」

と笑って返す。


集合場所が近くなると少しずつ学生が増えてきた。


「これ以上行くと危ないからここで解散しよっか。」


「わかりました、本当に楽しかったです!」


「こちらこそ楽しかったよ、ご飯ばかりでごめんね。

どこか連れてってあげれたらよかったんだけど制服じゃあね。」


「それ本当に思ってます?

どこか行く気ありましたか?」


「あったよ。

水族館や鉄道博物館、そのほかもいろいろ考えてたんだから。」


「じゃあ次来た時制服じゃなかったら連れてってくれますか?」


「え?」


「高校生とじゃ考えた場所行っても楽しくないですか?

私ももう大人の女です!」


「わかったよ、今度来たときは絶対行こう。

約束するよ。

あと菜々美はすごい可愛らしいと思うから犯罪とかに巻き込まれないようにね。」


そういうと菜々美は元気よく返事をして僕の前から去っていった。





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