1話
少し短めで投稿します。
何か反応が付けば続きを書いていきたいと思います。
女の子との出会いまでです。
「右の崖下一人ハイドしてる」
そのVCボイスチャットがすべての始まりだった。
VCなしでしていたバトルロワイアルのランク戦だったが野良の一人が急に喋りだした。
野良で喋る人は珍しくはないが多くもない。
男友達二人でやってる学生や煽り目的のVCが多い中、いきなり可愛い声の女の子が報告しだしたら個人的に結構驚く。
そのマッチは僕とその子の連携が上手くいきチャンピオンを取ることができた。
チャンピオンは難しいことではないが今回はもう一人の野良が死んですぐマッチから抜けたので実質2vs3を勝ち抜いて取ったチャンピオンだった。
ロビーに戻るとその子からパーティメンバーの招待が来ていた。
その招待を受けるとゲーム内チャットで女の子から
「GGでした。良ければ少しランク回しませんか?VC繋げて」
僕は驚いた。
男が女を誘うのはこの手のゲームでは日常茶飯事だ。
しかし現実は男は女と遊びたい、女は女と遊びたい、そういった募集文ばかりだ。
緊張していたが僕はVCを付けてみた。
「初めまして、先ほどはナイスチャンピオンでした。」
そう伝えると女の子は、
「こちらこそありがとうございました、よければなのですがゲーム内VCだともう一人の野良の人がいて気lまずいのでdiscordでしませんか?」
僕的にも野良の人に聞かれるとなんだか気まずいのでOKすることにした。
初日はお互い緊張して報告ばかりだったが月日が経つにつれ日常的な会話も増えてきた。
ただお互いの個人情報に関わる会話は暗黙の了解として触れてこなかった。
そんな中いきなり女の子から
「関西の方ですよね?今度旅行で関西に行くのでよければお茶でもどうですか?」
関西住みなんて一回も行ったことないが仲良くなってからはたまに関西弁が出ていたのでばれたのであろう。
顔も年齢も住んでる場所も知らない人とリアルで会うのは少し気が引けた。
でもそれ以上に会ってみたいという気持ちが強かった。
「いいですよ。休みの日なら関西圏なら多分どこでも行けます。」
好奇心が勝ち僕はそう答えてしまった。
女の子は、
「詳しい日時はチャットで送りますね、楽しみにしてます。」
そう言い残しVCを後にした。
1000文字ちょいなので流し読み程度に見てもらえたら嬉しいです!