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第四十一話、カボチャとメイドと使い魔

「ルシア、

 パンプキンスープ飲む?」


「おぉー、飲むぞ」


「良かった!」

 ラウルはにっこり笑って、

 私のトレイにスープとパンを置いた。


「もうすぐ、ハロウィンだからねぇ」


 だから、パンプキンスープ。

 ラウルと2人、

 食堂でお昼を食べる。


「お前の持ってくるもの、いつも、うまいな」


「え? 本当?」


「なんか、力が出る?

 みなぎる?」


「ふふっ、嬉しい」


 ラウルが笑う。

 いつも好んで世話をしてくれる。

 カルアもそうだが、

 なんか系統が違う。


「そうだ、もうすぐハロウィンパーティーあるって」


「パーティー?」


「1日お休みで、人も魔獣も、美味しい物たべて、踊って。朝から夜まで」


 なるほど、楽しそうじゃないか。


「その件ですが!」


「うわっ!」


 テーブルの側に、

 急に人が現れた。

 メイド服着た、女だった。


「えっと、メリッサ?」


 ラウルが名前を呼ぶ。

 知り合いなのか。


「えぇ、久しぶりです。」

 と、バッサリセミロングに

 メイドキャップの女が言う。


「誰だ?」


「アスナ様、お会いした事はありますが、混乱魔法をくらったと報告が来てます。私はメリッサ。アーク様の侍従です」


「そうか、メイドだな」


「えぇ。今日はアーク様使いで」


 無表情で、ハキハキしてて

 事務的な女だ。


「アーク様の用って?」

 ラウルが聞いて、

 メリッサがメモを取り出す。


「先ほど話していた件です。ハロウィンパーティー」


「パーティーの?」


「仮装です。アーク様が、好きな仮装を用意してやるから、希望を聞いてこい、との事です」


「言ってくれれば、僕、報告するのに」


「『ラウルは自分がアスナに着せたい、見たい衣装を申請しそうだから、直接聞いてこい』と、アーク様が」


「う……」


「と言う訳で、アスナ様、どうなさります?」


「それは……なんでも、いいのか?」


「えぇ、アーク様は嬉々としてご準備するでしょう」


 しかし、なら、悩む。


「あ、ドレスにしたら?

 昔、着てたの」


「『ラウルはそうやって、自分が着せたい服を着せようとするから。本人に決めさせろ』と言われてます」

 ピシャリとメリッサに言われて、


「う……」

 ラウルが頭をかかえる。


 なんでも、いいなら、


 私はメリッサを指差して。


「それ、が、良いな」


「メイド服……ですか」


「うん、それ、可愛い。

 ルシちゃんも着たい」


「アーク様の趣味です」

 白のエプロンに

 黒のミニスカートに、

 ニーハイソックスと

 ガーターベルト。


「承知しました」


「頼んだそ」


「サイズは大丈夫です。アーク様はアスナ様の身体のサイズを常に把握してらっしゃいます」


「アークとやらは、だいぶ気持ち悪いな」


「そこに関しましては、完全に同意します」


 メリッサは無表情で、常にハッキリとしゃべる。


「では、次はラウルです」


「え? 僕も?」


「仮装してなければ、

 エスコート出来ません」


「と、言われても……」

 と、ラウルはこっちを見る。


「あ、僕の仮装考えてよ」

 と私に言う。


「それは、なんでも、いいのか?」


「うん、まぁ」


 なんでも、いいなら


 頭になんとなく思い浮かんだ衣装を伝えると、


「わかりました。アーク様に伝えておきます」


 メリッサには伝わったようだった。


「え? それ、本当に僕着るの?」


「あぁ、きっと似合うぞ」


 そうだ、きっと、似合うはずだ。


「では、私は失礼します」


 メリッサが頭を下げて、

 同時にボンっと白い煙に包まれる。


「へ?」


 そして、姿が消えた。


 おぉ、うちのコウモリ羽根みたいだ。


「つ、使い魔だったの?」


 ラウルが驚いている所を見ると、知らなかったんだろう。


 なんにせよ、楽しみだな、とスープを口にしながら思った。



◆◆◆◆



 ハロウィンパーティーの日。


「素敵です、ご主人様」


 カルアに言われて、

 気分が良い。


 良いな! メイド服。

 サイズぴったりだ。

 ウエストがぴったりすぎて、

 胸を強調するデザインが気になるが。


「お靴をどうぞ」


 セットで送られてきた、ヒールの高いローファー。


 これ、すっごく歩きづらい。


「後でそれで、頭、踏んで下さい」


「お前の性癖、気持ち悪いな」


「そのお言葉はご褒美です」


 楽しそうで何よりだ。


「では、いってらっしゃいませ」


 カルアに閉め出されて、

 廊下に出ると、

 ラウルはもう待っていた。


「あ、準備出来た?」


 ラウルは、

 ボタンいっぱいの黒の軍隊服を着て、白の手袋つけて。


「メリッサが、髪をしてくれて」

 青い髪のサイドを編み込みにして。


「アーク様みたいな軍服、って、本当に僕、大丈夫?」


 すごい! 想像以上だ。


「良いぞ! 非常によい! 最っ高だ! 素晴らしい」


「僕なんかが着れてる?」


「なんだ、胸を張れ! シャンとしろ! 主人がいないとメイドがしまらんではないか」


「え? 僕、主人なの?」


「何を言う、そのなりして。

 今日はルシちゃんがメイドをしてやるんだぞ、喜べ!」


 私は手を差し出して、


「さぁ、エスコートするんだ」


 ラウルは照れくさそうに手をとって、


「仰せのままに」

 と、笑った。


「あと、私の服の感想、言ってくれ」


「……すごく、可愛いよ」


「3言以上だ!」


「えぇ?」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 『次回予告』


「ルシちゃんが、特別に給仕してやろう」


「いや……えっと、あの」


「なんだ? どうした?」


「い、行かないで……下さい」


 毎日更新!


 今日も

 お仕事お疲れ様!

 モフモフー

最新話までお読みくださり

ありがとうございます。

また、毎日見て頂いている方、

いつもありがとうございます。


毎日元気に更新していきますので。

よろしければブックマークをお願いします。


また、下の『☆☆☆☆☆』

より、評価を頂けますと、

大変うれしく、

また今後のモチベーションに

繋がりますので、

よろしければお手間いただければ

幸いにございます。


皆さまの毎日の疲れを

少しでも癒せていれば

幸いにございます。

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