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プロローグ

筆者がノリで思いついて書いた小説です。

サラッと読んでいただければと思います。


「・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・」


今、俺はよくわからない場所にいる。


周囲を軽く見渡すとなんか空の上っぽい感じなんだけど、地面がないというか絨毯みたいなものの上に座っている。


何でこんなところにいるのかわからないけど、それよりも気になるのは・・・


「・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・」


目の前でよくわからない爺さん、イメージ的には神様っぽい感じの人がちょっと豪勢な椅子に座ってずっとこっちを見ているが、何も話してくれないからどうしていいのかわからない。


ただとりあえず好きに動き回っていいような雰囲気じゃないというかこの絨毯以外に何もないから動きたくても動けないんだけど・・・


「・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・」


もういいからさっさと何か喋ってくれ!


ただの文字数稼ぎに思われてしまうだろ!!


「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・テンプレじゃ」


「わかるかぁ!!!!!!!!!!!!」


しまった、思わず叫んでしまった。


もし目の前にちゃぶ台でもあろうものならひっくり返していてもおかしくないくらい全力で叫んでしまった。


いやでも仕方ないだろう!?いきなりテンプレって言われて何を理解しろと!?


「なんじゃ、察しが悪い脳」


「たった六文字で解ってたまるか!!それとその最後の「脳」はジジイ言葉の「のう」なのか俺の脳みそが悪いって意味なのかどっちだコラ!!!」


「やれやれ、仕方ないから説明してやるわい」


「俺が悪いみたいになってんじゃねぇか!!」


目の前の爺さんがやれやれと言った感じで肩を落としてお手上げといわんばかりに両手を上げて挑発してくる。腹立つな、この動き。


いやしかし、なにこれ!俺が悪いの?ねぇ俺が悪いの?それとも俺の脳が悪いの?ねぇそうなの?


「お主は死んだのじゃよ。そしてよくある異世界転生じゃ」


「いや、それは何となくわかったというかそんな気がしないでもなかったけど」


最近は巷でも異世界転生やら異世界転移やらそういったゲームや映画、アニメ、小説といったものが流行ってて、俺も少なからず見たことあったから何となくそんな展開なのは納得・・・はしてなくても理解はした。


「なんじゃ、わかっておったのかい。面倒なことをさせおって・・・ブツブツ」


「いや、俺死んだの?全然そんな記憶ないんだけど」


目の前の爺さんが何やらブツブツ言ってるけどさ、そもそも何で死んだんだ?その辺の記憶を必死に思い出して見ようとするけど全然出て来ない。


「そりゃそうじゃろ。雷に打たれて即死したのに覚えておったらむしろ驚きじゃわぃ」


「マジかよ、雷って・・・確か宝くじ一等が当たる確率と同じくらい低いって聞いたことあったけど、それで死ぬって俺の運どんだけ悪かったんだよ・・・・」


どうせなら宝くじ当たれよ・・・と結構へこんでいたんだが、そんな俺の様子を特に気にすることもなく目の前の神様っぽいのは話を続ける。


「まぁそう言う訳じゃから異世界に行って来いという事じゃよ」


「・・・まぁこの手の展開なら行かないって選択肢はないか死ぬかのどっちかってパターンだろうし仕方ないか」


「そういう訳じゃ。ではの」


「嗚呼・・・じゃねぇ!!もっと何かないのかよ!!!異世界の情報とか!!俺に何か能力とか!!もしくはアドバイスとか!!!」


あぶねぇ、失意のままに返事してしまって危うくそのまま異世界に放り出されるところだったぜ。


「はぁ、じゃからそういうのは全てテンプレっぽく用意してあるわい。じゃからさっさと行くのじゃ。わしはこれでも忙しいんじゃ!ほれ!!」


目の前のジジイがそういうと俺の体が少しずつ薄くなっていく。


「おい!待てや!!!適当にもほどがあるだろうが!コラ!!」


そういうも体はどんどん薄くなっていく。


「ちゃんとチート的な能力は授けておくわい。案内人的な役割の者も用意しておる。これでわしが居眠りして杖を落とした時に落ちた雷でやっちゃったミスも帳消しじゃろう」


今サラッととんでもない事実が判明した。


「おま!!!ふざ!!ふざけんな!!!てめぇのせいで死んだのか!俺は!!!」


「なんじゃまだ逝ってなかったのか。さっさと逝くのじゃ。言ったじゃろ、わしは忙しいのじゃ。早く帰って『神の惑星育成記~これで君も神になれる!~』アプリのデイリー周回とレベル上げを回さんといかんのじゃ!!」


「なめてんのかジジイ!!!俺の命を居眠りでやらかした癖に!せめてまともに説明していけや!!どうせアプリのやりすぎで徹夜したせいで居眠りでもしたんだろうが!!!」


あまりの内容に思ったことを口に出した。


スマホゲーとかアプリにハマりすぎた人なら一度は経験があるのではないだろうか。


「な!な!な!?何を言っておるのじゃ!?わしは神じゃぞ!!そんな俗物的な失敗をするはずがなかろう!!!!」


「動揺しすぎだろてめぇ!!そもそもそんなクソゲーしてる時点で俗物だろうが!!というかてめぇすでに神だろ!!ゲームの惑星育ててる暇あったらリアルの惑星の面倒ちゃんと見ろや!!!!どうせゲーム内ランキングも大して高くないんだろ!!!」


そんなランキングがあるのかは知らんけど。


「きききき!!!!貴様!!言わせておけば!!わしは課金勢なんぞに負けてはおらん!!!神様功績ポイントでガチャを回す課金勢なんぞに負けてなどおらんからな!!!すぐに追い抜いて今まで馬鹿にしてきた奴らを見返してやるんじゃからな!!!!」


「負けてんじゃねぇか!!!!いいからさっさと説明しろや!!いい加減体がもう見えなくなるわ!!」


こんな低レベルの怒鳴りあいをしている間にも少しずつ体が消えていく。


心なしか消える速度が遅くなってる気がするけど。


「というかなんでそんなに長くこの場所にいられるんじゃ!!さっさと逝かんか!!!」


「てめぇ!!さっきから逝け逝けって字が違うんだよ!!殺す気満々か!!そんなんだから神様功績ポイントとやらが溜まらないんじゃないのか!!!」


どこからどう見てもこいつに神様の要素はない。強いてあげるならパっと見の第一印象くらいか。


「おのれー!!!!言わせておけば!!!わしが悪いんじゃない!!わしの活躍を評価しない世の中が悪いんじゃ!!!!」


どっかで聞いたような発言に俺の頭のどこかからぷちっと何かが切れた音がした。


「どこのニートだてめぇ!!!ダメだ!!もう我慢できねぇ!!!一発殴らせろや!!」


あまりの自己中的なジジイに我慢ならなくなって姿が消えそうで消えないまま立ち上がってクソジジイの元に走り出す


「わわわ!!!ええい!こうなったら!!!」


俺がなかなか消えないこと、自分に向かって走り出してきたことに慌てたジジイが横に置いていた杖を手にして俺に向ける。


「むにゃむにゃむにゃ・・・・テンプレ異世界に吹っ飛べぃ!!!!!」


「チクショー!!!!一発殴らせやがれー!!!!!!」


杖から発された謎の光によって絨毯の上から吹き飛ばされて俺の意識はそこで消えた。


ノリで書いていますので更新は不定期になるかと思われますが、良ければブックマーク、評価してくださればと、筆者も課金しなくて済むと思います。笑

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