第六話 夜
どうもこんにちは!今回は第六話です。今日は23日ですが、後4日で天気の子が配信されますね。皆さんは見ますか?
♪〜朝、目覚ましの音で目を覚ました。
「朝か...」
皆んなと会ってから5日がたった。俺は、柊人に言われてパスポートを作ったりしていた。旅行の日程が決まったという話も聞いた。出発は来週になるそうだ。真由や美和とも連絡を取り合ったが、会ったりはしなかった。すると、
「ニャー」
とチビクロが鳴いた。段々チビクロが何を求めているのかも分かる様になってきた。多分今はご飯が欲しいのだろう。なので、ご飯をやる。俺も朝食を食べる。それから、ゆっくり過ごして夕方には少し外へ行き散歩する。そして、夜になると寝る。という生活を繰り返していた。やりたいことは沢山あったはずだが、いざやろうとすると何故かやる気が起きなかった。
親にも癌のことは伝えた。もちろん驚いていたが、俺がしたいようにさせてくれた。俺は本当に恵まれているんだなとよく分かった。
「次のニュースです。今日、東京都内の・・・」
テレビを見ながら夜ご飯を食べていると、チビクロが餌をねだって来た。今日あげた分で終わってしまったので、明日買ってくるつもりだったがこれから行く事にした。
スーパーに行き、猫の餌を買って帰路に着いた。帰り道、家の近くの公園の前を通った。俺が昔遊んでいた公園に似ていた。公園の外灯が遊具を照らしている。
「ニャ」
足元で猫の鳴き声がした。そこにはチビクロがいた。
「そういえば窓開けっぱなしだったな。そっから出て来たのか。」
俺は公園のベンチに座った。
「なあ、チビクロ。あの時もこんな感じだったな。俺が親に怒られて、公園に来た時チビクロがいてさ。俺を慰めてくれたこともあったよな。覚えてるか?」
「ニャ〜」
「お前はそればっかりだな。」
少し公園をボーッと眺めていた。昔の頃の思い出が蘇ってくるような懐かしい感じがした。
「じゃあ、帰るか。」
そう言って俺は立ち上がった。
帰り道、街灯がないところはすごく暗かった。チビクロの方を見ると、チビクロの目だけがあるように見えた。今日の夜は新月だった。
いかがでしたか?夜の公園って怖いけど何かいいですよね。あれ?こんなふうに感じるのは自分だけかな?