第一話 絶望
どうもこんにちは！今回から、切ない長編作品です。短時間で読める作品ですが、長編です。塵も積もれば山となるというやつです。是非、隙間時間などに呼んでみて下さい！
目が覚めるとそこには病院の真っ白な天井があった。
「あれ？俺、何でこんなところにいるんだ？」
病室のドアが空いて、医師と看護師が入って来た。
「目が覚めましたか、八島優一さん。」
「あの、何で俺はここに？」
「あなたは昨日会社で倒れて、この病院に緊急搬送されたんですよ。」
段々思い出して来た。昨日、会社で妙に苦しくなって倒れたんだ。
「それでね、八島さん。落ち着いて聞いて下さい。あなたは肺癌なんです。余命は1年といったところでしょう。」
俺はこの医師が何をいっているのか理解ができなかった。俺が癌？余命があと1年？確かに、最近咳がよく出たりはしていたが、風邪だと思っていた。まさか、それが癌だったなんて。
数日が経ち、俺は退院した。残りの人生を自由に過ごす選択を俺はした。
「本当にあと1年で死ぬのか。」
未だに俺は現実が受け止められなかった。俺はまだ25歳。まだまだ人生もこれからだと思っていたし、海外旅行をしたり結婚をしたりとやりたいことも沢山あった。けれど、それらは全て夢で終わってしまいそうだ。俺は泣きたかった。けれど、泣けなかった。涙が出てこなかった。理由は分からない。空を見上げると、もしかしたら空が俺の涙を取ってしまったのかと思うほどの大雨だった。
家の前に着いて、俺は玄関前に黒い猫が描かれた配達屋の段ボールがあるのを見つけた。その中を見てみると、そこには一匹の黒猫がいた。
いかがでしたか？まだまだ続くので、楽しみにしていて下さい！ちなみに、YouTubeで、猫踏んじゃった ピアノと調べると猫踏んじゃったのバラードバージョンがあると思いますが、そのコメント欄にこの作品の元があります。本当はピアノが弾けるようになりたくて動画を見に行ったはずが、このコメントがすごく良かったので小説を書けないかなと思いました。後、このコメントを書いた人を探しています。
