3 やっと三周終わったよー!
二周目の転送場所も始まりの森。
そりゃそうだよねー、いくら強くてもいきなり魔王城です、どうぞ!って言われたら困るし、バグだし、修正は面倒くさいし、寝れないし。あ、もう関係ないや
とりあえずキルナさんに会うためにトロールを探そう
「グオオオオオ!」
「いたいた。っていうか鳴き声ランダムなんだ。声優さんも大変だなぁ」
「あなた、そこで何してるの!」
「キルナさんに会うためにトロール探しをしてたんだよ!っていや!」
さっき手に入れた古の魔剣でサクッと倒す。
「なんだ、あなたもサポートだったの?」
「サポート?」
はて、そんなものあったっけ?
「違うの?始まりの森でトロールを倒せるぐらいの強さだったから、てっきりそうなのかと思ったわ」
「サポートって何さ?」
「最近、この森で本来いないはずのトロールが出現するっていうから、討伐ついでに新人冒険者に経験値をあげてって、国から依頼されてる人たちをサポートって呼んでるの」
ちょっとメタい発言が聞こえたけどスルーしよう。
「ほら、最初の敵はスライムって相場が決まってるでしょ?」
メタい!メタいよ!メッタメタだよ!君、本当にNPCですか!?
「そ、そうだね、ははは」
「ところでさっき私の名前呼んでたけど、なんで私の名前知ってるの?それにその装備、時の羽衣と魂の宝玉、それに古の魔剣。あなた何者?」
「いやだなぁ、ただの運がいい冒険者だよ」
二周目だけどね
「名前は?」
「リリーだよ、よろしくね」
分かっていたけど、忘れられてるのは悲しいなぁ
そんなこんなで私たちはヴェライト王国のホテルに戻る。
翌朝、私は一泊代の代金を払い、アルラードへ向かう。
そして魔王城
「よくここまで来たな、ん?お前、我が輩と過去にあったことはあるか?見たことある気がするが―」
「記憶残ってるっぽいけどさようならー」
「最後まで聞けええええ!」
二周目は終わり!リセットして三周目!
「あれ、始まりの森じゃない?バグ?」
三周目で降り立ったところはヴェライトのギルド前。バグだとしたら報告できないけど修正頑張ってね、みんな
「まぁ、いっか。もう一泊もしないで魔王城に行っちゃおう」
「なっ!またお前か!」
「そうでーす、てことでばいばーい!」
こうしてちょっと気になるところはあるけど、三周は終わった。今のステータスは、っと。
レベル:568
装備:時の羽衣、魂の宝玉、古の魔剣、攻撃力80%アップの月の雫
スキル:経験値4倍、武器変化(古の魔剣の形が変わる)
全部のアイテムボックス開けてこれだから運はいいのか、悪いのか。月の雫も超低確率だから運はいいかな?でも高確率の魔導書は持ってないし、何ならアイテム収集率は10%行ってないよ?
そんなこと今は考えるだけ無駄か...
よし、リセット!!