22 おいしい夕飯、やったね!
ぱちっと目を開けて起き上がる。よし、ちゃんと自分の部屋だ。
にしてもさっきのニーシャの話、本妻を決めろ、か。どうしようかな?......でも本妻を決めて何か変わるの?聞いておこう
コンコン。入りますよーと声を掛けられる
「はーい、どうぞー」
「リリー?起きたんですね。先ほど来たときは返事がなかったので」
「ほんと!?どれぐらい前?」
「夕飯が作り終わりそうなときだったので、そんなに経っていないと思いますよ」
「そっか、ありがとう。夕飯出来たの?」
「はい、皆さん待ってるので早めに降りてきてくださいね」
「うん。......あ、マロンちゃん!」
「何ですか?」
「抱きしめてもいい?」
「は!?何でですか!」
「んー、なんとなく」
ぎゅっとマロンちゃんを抱きしめる。落ち着くなぁ。
「マロンちゃん、嫌な話かもしれないけど、そのまま聞いて。さっきね、夢の中にニーシャが来たの。そのニーシャが言うには多妻制にしたら本妻を置かなきゃいけないんだって。私はマロンちゃんとキルナさんが同じぐらい好き。大好き。だから一人なんて決めれない。二人に委ねる形になるかも。ごめんね?本当は悩ませたくないけど人に話すとちょっと楽になるからさ、聞いてほしかった」
「......分かりました。まだ受け入れられないところもありますが話だけは聞きましたから」
「ありがとう。はいっ!湿っぽい話はこれで終わり!夕飯食べに行こ!」
ぱっとマロンちゃんを離して部屋を出た。このとき私はマロンちゃんの表情が申し訳なさそうだったのに気付かなかった
食堂に着いた頃には私たち以外の全員が揃っていてなんとなく浮いた。全員といってもそれぞれの職業の重要人物だけだけど。
「うむ、全員揃ったな。ではいただくとしよう」
オルゾバードの一言でみんな食べ始める。いただきますじゃないんだと思ったけど「いただきます」は仏教のものだからここでは関係ないか。
食卓にあったのは見事なグラタン。大きめの一口を食べる。うん、おいしい!
「リリー、食べてるところに悪いんだが、明日からは女王のお前がやるんだぞ?」
「ふぁいふぉ?」
※何を?
「あの挨拶をだ」
「えー?オルゾバードみたいなしゃべり方だったらいいけど、私があれっていたくない?」
「別に台詞は変えてもいいが」
「それでも抵抗があるけど、やらなきゃいけないならそーするー。」
みんなそれぞれの会話を楽しみ、食事は終わった。
「ねぇ、オルゾバード。もしかしてさっきの、美味き糧だった。みたいなのも言わなきゃダメ?」
「言え。我が輩もあれは嫌だった」
なるほど、よし。無難にいただきますとごちそうさまにしよう。そう、強く誓った。
部屋についてまたベッドへダーイブ!このベッド、きもちーんだよ?ん、なんか眠くなってきた......なんでだろう、体が......おも、い
落ちる直前、やっと効きましたか。という声が聞こえた気がした




