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新撰組!!

京の都では、天誅と称して長州をはじめとする浪士たちが殺戮(さつりく)を行い、まさに無法地帯と化していた。


そんな浪士たちを取り締まるべく、慶喜(よしのぶ)は立ち上がった。


「このうえは自ら京の都に赴き、浪士たちを斬って捨てる!」


と息巻いたものの、まさか1人で京の都まで行って、大太刀回りをするというわけにもゆかず、


そんなことをして、天下の15代将軍となる人物が浪士たちに斬り殺されてしまったりでもしたら、そこで終わってしまう。


だから、あの男たちの登場となる。


その名は『新撰組(しんせんぐみ)』だ。


慶喜直々に、新撰組を呼び出した。


「新撰組をこれへ!」


新撰組の面々が姿を現す。例のおなじみの、お揃いの青い羽織を着ている。


新撰組総長


近藤勇(こんどう・いさみ)


以前は芹沢鴨(せりざわ・かも)が総長をしていた新撰組だが、芹沢鴨(せりざわ・かも)は余りにも不貞行為が目に余るということで、近藤と土方が芹沢鴨(せりざわ・かも)を殺し、新たに近藤が総長、土方が副長となったという経緯がある。


新撰組副総長


土方歳三(ひじかた・としぞう)


『鬼の副長』として有名な土方。最後は会津を経由して、函館五稜郭へと向かうことになるが、この時はまだ、そこまでは考えていなかったようだ。


以下、隊士の者たち。


沖田総司(おきた・そうし)もいる。


そして、永倉新八(ながくら・しんぱち)も、この場に来ていた。


「おおっ!まさかこんなところで正真正銘(しょうしんしょうめい)の、本物の新撰組(しんせんぐみ)に出会えるとはな!

…あ、いや、こっちの話だ。気にするでない。」


今のセリフは慶喜ではなく、現代人の松平時男が慶喜にしゃべらせたセリフだ。


現代人の松平時男=慶喜に帰依(きえ)している現代人のこの男は、

やはり歴史好きであり、歴史上の人物などにも当然精通しており、

ここで本物の新撰組(しんせんぐみ)にお目にかかれたということに対して、

思わず興奮してしまい、ついつい今のセリフを口走ってしまったのだった。


「お気をつけなされませ、慶喜様。

中でも『人斬り以蔵』と恐れられる、土佐藩出身の岡田以蔵(おかだ・いぞう)なる者は、恐ろしく腕の立つ刀剣の達人との、呼び声が高いと聞きます。」


永倉新八が慶喜に忠告した。


永倉新八は、新撰組の中で唯一生き残る人物。


慶喜「ふん、岡田以蔵か。これは興味深い。」


慶喜はなぜか岡田以蔵に興味を持った。


それと同時に、永倉新八についても考えた。


永倉新八は慶喜と同じくらい長生きしたというが、周囲の同時代の人物たちの死を見届け、自分だけ生き残って長生きした、その心中は察するに余りある。


まあ、永倉新八とはお互いに幕末の生き残り組同士、じじいになったら、酒でも酌み交わしながら昔話でも語り合おうかと、早くも今からそんなことを考えていた。


「しかしながら、新撰組とて、もとをただせば、人斬りを生業(なりわい)とする者たち。

あのような者たちに任せるとは、正気の沙汰とは思えませぬな。」


慶喜の近習の家臣がクギをさした。



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