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第4話 両軍の考え

まずは両軍の考えから。作者独自の見解として。



佐幕派(さばくは)


とにかく、今まで通りの幕藩体制(ばくはんたいせい)を維持して既得権益を守ろうとする幕閣(ばっかく)や、その考えを支持する幕臣(ばくしん)たち、また一部の徳川ゆかりの譜代(ふだい)大名の藩なども、この佐幕派(さばくは)だったという。


倒幕派(とうばくは)


幕府を倒し、自分たちが政権を取ろうと考えていた勢力。

薩長土肥(さっちょうどひ)、またはそれに同調する諸藩や、その後ろ楯となる朝廷の一部の公家(くげ)などが、それに該当する。


佐幕派が勝とうが、倒幕派が勝とうが、結局のところどっちが政権取るかという争いで、

どっちが政権取ったとしても、結局は西洋にならい、西洋の進んだ法律や制度、軍事力、芸能、文化、スポーツ、学校制度や医療制度、などといったものを取り入れていくことは、もはや避けられなかった。

でなければ、例えばインドや、東南アジアのインドシナ、オランダ領東インド、スペイン領からアメリカ領になったフィリピンなどのように、日本も植民地にされてしまっていたかもしれないから、だから欧米列強に対抗するだけの力を備えなければと、躍起になっていたのが、この幕末から明治維新という時代。


徳川慶喜が考えていたのは、幕藩体制の維持でもなく、明治政府でもなく、それらのものとは全く異なる体制だったという。


それが、徳川慶喜自らが日本国の初代大統領になること、というのは定かではないが、


しかしこちらの人物は、ガチでそのことを考えていたようだった。


その人物とは、松平時男(まつだいら・ときお)


徳川慶喜(とくがわ・よしのぶ)帰依(きえ)して、自らのその野望、日本国初代大統領になるという野望を達成しようとしていた。


となると、天皇制も元号も廃止となり、明治天皇よりあとの天皇は天皇にならず、一般ピープルとして過ごすことになり、

また、元号は慶応で幕をおろし、西暦が正式な暦として扱われるということになってしまう。


しかし、遅かれ早かれ、今の女系天皇を認めない状況のままでは、


本当に、それこそガチで天皇制廃止、元号も廃止、西暦を正式な暦とすること、


そして大統領制の導入なども検討しなければならなくなってしまうというのに、


全くそのことに対して危機感を持たないというのが、今の平成末期の時代の状況だ。


そんな平成末期の時代から訳あって転生し、訳あって徳川慶喜(とくがわ・よしのぶ)帰依(きえ)する羽目になったのが、この小説のもう1人の主人公ともいえる、松平時男(まつだいら・ときお)という人物だ。



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