目が覚めたらウハウハな未来が待っていた(仮)
みなさんお久しぶりです。発作的に投稿しました。やや男性向け
ある朝目覚めると、真っ白な部屋にいた。
俺の名前を呼ぶ声がする。
「誰?ここどこ?スゲー眩しいんだけど」
『私は神と呼ばれるモノです。あなたは手違いで死んでしまったのですが、あの日いつものコンビニへいつものお菓子を買いに出かけたことを覚えていますか?』
「いや、寝たとこまでしか記憶にないんだけど」
『そうですか。魂が終わりの記憶を拒否したようですね。それで、あなたはまだ死ぬはずではなかったので』
「異世界転生チーレムキタコレ」
『…すぐにご用意できる訳ではないので、生前のあなたの暮らしをできる限り再現致しますから、しばらくお好きに過ごしていただけたらと思います』
更に眩しくなり、目を閉じる。
再び目を開けると、今まで俺が使っていたゲーム機器と万年こたつがあった。
万年床はなく、真っ白な部屋で起きた時に寝ていたベッドがそのままある。
っていうか腹減った。
『食欲も変わらずに再現した、生前と変わらない肉体のままです。食事は壁から出てきます。この部屋で声を出せば、私に伝わるようになっていますから、要望があれば声に出すか、ゲーム機のメッセージ機能を使ってください。ゲームは内蔵されています。寝る前にプレイされていたゲームだけ引き継げました。他はあなたの得意なシューティング系をメインに違うゲームが入っています。数は少ないですが、不定期に内容は変わります。』
さすが神様。俺のことよく知ってるんだな。
「あの、転生先とかチートとか」
『それはあなたの好きそうな候補をいくつか用意してから相談しましょう。チートの内容とレベルは、こちらが用意したゲームの成績、平均成績と累計ポイントで変わります。』
「え、それってゲームをたくさんクリアすれば最強ってこと?イケメンになれんの?」
『成績次第では可能です』
自慢だが、シューティング系では俺世界レベル。未来はウハウハだな。
それから俺は生きてた頃と全く変わらずゲームに明け暮れた。
いや、菓子を買いに出かけなくて良くなったし、働けと言う父親も、腫れ物に触るかのように扱う母親もいなくて快適そのもの。1週間くらいプレイしたかな?なにしろ時計がないから、時間の感覚がなくてさ。
カップ麺すすりながら呟いた。
「そろそろ転生したいんだけど」
そしたら画面にメッセージが出た。
『神>今の成績だと、年齢は0歳~3歳が選べます。記憶は1割まで引き継げます。職業適性は村人、きこり、漁師、パン屋から選べます。転生先は選べません。オプションスキルは取得できません』
「まじか」
『神>ポイント取得のために、難易度高めのゲームにトライしますか?平均成績維持のために、このままにしますか?』
「レベルあげて~」今まで全部1発クリアの楽勝だったからね。
それからゲームは段々難しくなり、俺はますますのめり込んだ。
あと、高ポイントでクリアすると、飯とか豪華なのが頼める。逆にクリアしたもののポイント低いとか、クリアできなかった時は『貯めたポイントを消費することになりますがよろしいですか?』って出た。
どれだけ時間が経ったのか、
「今の成績だと転生どうなる?」
神>共通事項
年齢0歳~12歳
ポイント消費:筋力・記憶力・知力・精神力・回復力・修復力のうち、いずれかを2ランクアップ。
転生先:
A科学が発達した地球と良く似た歴史を辿った世界。
B全人口1万人ほどの原始的な地球に似た世界。
C魔物と人類が戦う世界。
職業適性:一次産業全般。村長。二次産業の8割。三次産業の5割。』
「Cって魔法とかあるの?」
『神>あります。』
「じゃあCで魔術師になって無双したい!2ランクアップって相当じゃね?」
『神>まだ魔法適性は選べません。魔力項目がありません。ランクはA~Zです。筋力だと0歳児がAランクです。』
「ぇ…」
『あなたの希望はありますか?あるならそれを可能にするのにどれくらいの成績が必要か提示しましょう。』
「う~ん、さっきも言ったけど、魔術師でオリジナル魔法とか出せたらかっこいいかな、って。んで女のコにモテモテでハーレムするの。あ、イケメン細マッチョね。」
部屋から出ない今の俺がどうなのかは推して知るべし。
『なるほど。そうすると、平均成績を今のまま維持できるなら、今の約3倍のポイントで可能になります。』
「うっしゃ、楽勝やん。」
来る日も来る日も、画面の中で銃やミサイルを撃ち、人や建物を破壊し続け、ポイントを貯めた。
快適そのものの生活だった。
昔こんな職業、つまり軍人のパイロットになって無双するのを夢見てたことを思い出した。昔から動くのが嫌いですぐ諦めたけど。
「な、空軍パイロットになってこんな感じで銃撃とかするみたいな感じなのは、どれくらいのポイントいるの?」
『神>あと少しのポイントで可能です。転生後、寄宿制の学校で5年の訓練を修了する必要があります』
「…そっか。俺コミュ障だからさ、そういうのいいや。辞めとく」
好きなときに起きて、好きなときに食べて、誰の目も気にせず、ひたすらゲーム。
もしかして、今が一番理想の生活じゃないかな?
無人爆撃機のニュースを見て、勢いで書きました。
わかった人はわかったと思いますが、主人公は死んでません。すべて現実世界です。