表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

はじめに

凄惨な殺人事件を扱った書籍の感想なので、もしかすると残酷描写が紛れ込んでいる可能性があります。その点ご注意くださいませ。

 元少年Aを名乗る著者による本、『絶歌』が今年(2015年)刊行されました。

 これを書いているのは刊行から15日余り経っている時点なのですが、まあ大騒ぎです。その狂乱じみた空気の中、わたしはこうしてキーボードを叩いています。

 『絶歌』について書こう――。そう決めたのは、わたしの心の奥底に恐れめいたものがあるからです。

 酒鬼薔薇聖斗とわたしは、紙一重なんじゃないか? と。

 詳しくは語りませんが、わたしはかつてカウンセリングを受けている子供でした。疎外感を抱えながら隠花植物のように蔭にうずくまっていたわたしにとって、酒鬼薔薇聖斗は(同年代ということもあって)決して無関係な存在じゃありません。『もしかしたらわたしも酒鬼薔薇聖斗になっていたかもしれない』という危機感を強く持っています。

 そして一方で、わたしは特に触法行為をすることなく今こうして暮らしているわけで、その差についても考えさせられてしまうのです。

 ――という個人的な思索を繰り返しているうちに、もしかしたら公共に資するかもしれない考察が生まれたので、こうして書き残して発表することにいたしました。

 こんなセンシティブな語りからスタートする割に、中身はからっからに乾いた内容なので、そのあたりはご安心ください。

(逆に言えば、こういうセンシティブな語りから始めないと『絶歌』に言及できない現状にとにかく辟易しているんですけどね!)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ