4.15γ_変穴発見
召喚日から約23.D日目、住居村外にて記録された召喚者のログ
※地球の時間定義と合わせ、日数の小数点以下のみ24進数表記
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「さてと、まぁ1人の私がカナン村の方向へ向かってったけど、私たちは電話作りを続けよっか」
「ん
どーすればいっかな?」
「まずは私たちが作りたい電話がどういうもんか考えるところからじゃない?」
「んー、要は言葉を意思だけを介する形で行いたいんだよね?」
「そーねー
ただ言葉を伝えるというよりは頭の中にあるイメージを直接伝えられるようなものであって欲しいんだよねぇ」
「そうね
言葉で伝わることなんてたかが知られてる、というより言葉によって誰かが定義した何かしか伝わらないわけだしねぇ」
「ただ問題は、その頭の中で抱いたイメージを伝えるというのがどういうことかって話なんよね」
「要は直近の記憶を伝えるって話じゃないの、それって?
伝えたいことという記憶を抽出して、その記憶を相手に渡せるようになれば意思疎通が成立するんじゃない?」
「あぁ、確かに
伝えたいと思ったことを伝え合えば意思疎通が成立するね」
「じゃあ、すべきことは何かな?
記憶の譲渡自体はできるようになってるわけだから」
「あとは譲渡したい記憶を正しく選ぶこととそれを相手に正しく譲渡すること
これら2つをできるだけ素早くできるようになることかな?」
「ん、そうだね
じゃあ、あとは練習あるのみかな?」
「ん
練習してコツさえ掴んじゃえばそのコツを譲渡すればいいだけだし」
「じゃあひたす」
「おーい」
「ら練習をし」
「おーい!」
「なんだよ!?
あれ?
あー、探索班か
早くない、戻ってくるの?」
「あぁ、私はこっち方向を探索してたんだけど、気になるものを見つけたから戻ってきた」
「気になるもの?」
「極めて曖昧な表現だな?」
「どういうこと?」
「いや、なんか地下に繋がってそうな穴?の入口を見つけたんだけどさ、魔物のそれなのかただ自然にできたもんかわかんなかったもんで、とりあえず既にわかったあっち方向の大まかな土地と穴の詳細をせ」
「もういいよ
譲渡されてきた記憶で理解できた」
「んー、流石に自然にできるなんてことはなくない、これ?」
「分かんないよ?
めっちゃ強い魔物同士が戦った跡かもしれないよ」
「流石にこんなデカい穴を開けるほどの戦いをしたならもっとこんな感じの穴が至る所にあるでしょ」
「ならやっぱり魔物単体が作ったのかな?
流石に人間がこんなん作れるわけないよね?」
「そーねー
あんま古そうには見えないし、そうなんじゃない?」
「えー、これからこんな穴を掘る魔物相手にする可能性があ」
「おーっす」




