4.12α,β,γ_再集合
召喚された日(以後、召喚日とする)から約23.D日目、住居村内にて記録された召喚者のログ
※地球の時間定義と合わせ、日数の小数点以下のみ24進数表記
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足を!
切り落とせて!
さっさと!
終わると!
思ってたのに!
なんで!
さっきまで!
無関心を!
決め込んでた!
君たちまで!
こっちに!
来るかな!?
そして!
さっさと!
始末!
したかった!
貴様は!
逃げやがって!
「こいつら、ヤバすぎだろ!」
うゎー
ヤバいな、あれ
アヴァルの姿自体は全く見えないけど、なんか急に鳴き声、まぁ十中八九アヴァルのそれだろうけど、が聞こえたと思ったら急に砂埃の量といい、地響きの頻度といいエグいくらい増えてんな
状況を聞いてなければ、とてつもない大道芸に見えないこともないけど多分相当ピンチなんだろうなぁ
コピーの1人でも呼べばいいのに
まぁ、こんな分析をしたって私はアヴァルの姿すら見えない最弱者ですから意味ないわけですけどね
いやー、せめて記憶読み取りでもできればよかったけど、あいにく瞬間移動しかできなかったし
というか、別れてから時間が全然経ってないうちに魔物の襲撃を受けるとは思わないでしょ!
泣きっ面に蜂とはいうけどさ、現実ではもう少し、こう、間隔を置いて来るもんでしょ!
にしても、どこまで行ったか知らんけどさっ
「想像の5段階上くらいヤバい状況だったんだけど、説明してくれる?」
何起きてんの!?
カナン村がピンチってことは魔物の襲撃が1番あり得そうだと思ってたのに、蓋を開けてみたらタップダンス、いやタップダンスというのかあれ?を踊ってる?
意味わから
「アヴァルっていう幻を扱う魔物が襲撃してきた
元フェニキア部族含むカナン村のほぼ全員は避難済みだけど、4人行方不明
今あの私はアヴァル相手に戦ってるらしいけど、肉眼では姿が見えないらしくて、現状見えてんのはあの私だけ」
「えー、めっちゃヤバいじゃん」
「叫んだら返事してくれるかな?」
「絶対それどころじゃないよ」
「だよなぁ
なんかすべきことある?
とりあえずできるようになったことは、コピーサイズの任意調整、意識の交換、記憶を移すこ」
「記憶を移せるようになったの!?」
「え、あ、うん」
「じゃあ、えっとまずはあの私の記憶を私たち2人に移して
そうすれば状況は全部わかるはず」
「え、動いてる対象の記憶抽出やったことな
あ、はい
黙ってやりますよ」
動いてる私相手に記憶抽出をしたことはないけど、記憶抽出の対象となる私をしっかり特定すれば問題ないはずなわけで
うーんと、感覚がよく分かんない
繊細な作業は止まってないと厳しいってぇ
ええい!
もう記憶を全抽出しちゃえばいいや!
途中までは完璧に同じなんだし!
頭がパンクするこたーないでしょう!
「ほい
これであの私の記憶がわかるは」
えー、うゎー
だから首の周りのキモいボコボコがあるわけね
ってそれより!
アヴァル3匹相手に戦ってたの!?
そりゃあ傍からみたらタップダンスにしかなら
「うへー
変な感じの視界に、瞬間移動?
随分と面白いことやってんじゃん」
「確かに面白い、というよりキショいけど、それどころじゃないでしょ!?
さっさと」
「さっさと何する気だ?
落ち着けって
まずはさっさと戦略を練るぞ」
とはいっても、結論はアヴァルを殴るに行き着くことは決まってるけどな
「とりあえずあいつら全員殺したいんだろ?
まずはコピーをなるだけたくさん作るからそいつらと連携しながら確実にボコろう
以上!
異論は?」
「ない!」
「ならひとまずコピー100人!」
うへー、マジで気色悪い絵面だな
全く同じ姿の私が100人いるって
さて、あとは念のためアヴァルがとんでもない隠し玉を持ってた時のために私を生かしとく必要があるけど、それは放っといてきた私に記憶を流しとけば問題ないでしょう
あとはさっさと向こうの私が電話を確立してくれたらだいぶ楽になりそうな気がするけど
まずは魔物狩りだ!




