4.11α,β_戦闘開始
召喚された日(以後、召喚日とする)から約23.D日目、住居村内にて記録された召喚者のログ
※地球の時間定義と合わせ、日数の小数点以下のみ24進数表記
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マズイ
非常にマズイ
ただでさえアヴァルから目を離せないのに、人探しまでしないといけないのか
「いないのは誰ですか?」
『えーっとですね、ピットとヘットが行方不明です』
『神の御使様、大変恐縮ですが、うちの部族もヘトとテトという者どもが行方不明です』
「行方不明なのは合計4人で間違いない?」
『『はい』』
チッ!
さっきからカナン村の外を探してるのに人っぽい姿が全く見つからん!
「わかりました
とりあえず行方不明の4人は私が探しておきますので、ナースさんもメムさんも地下に潜っといてください」
『『畏まりました』』
『あの、ところであの部屋の場所はわかっておりますか?』
「大丈夫
覚えてる」
『差し出がましい発言、失礼いたしました
どうかご無事で』
マズイな
狐のことなんて全然知らんけど、真っ向からこっちを睨みつけて全身の毛を逆立ててるあたり、完全にこっちに敵意を向けてるでしょ、あれ
それに周囲のアヴァルもこっちに向かってきてるし
「ねぇ、そろそろ何が起きてるか把握したいんだけど」
「さっき言ったようにアヴァルがいる
あそこに敵意全開の奴が1匹いて、こっちに興味を持ち始めてる奴らがあそことそことそこに3匹
しかもうち1匹はめっちゃデカくて、人間が爪サイズ
残りの3匹も普通にデカくて、足の大きさが大体人間と同じサイズ
行方不明の4人もこいつらに良くて捕まった、最悪食べられたって状態
以上、質問は?」
「どんな動物なのさ?
やっぱり狐か狸?」
「狐」
「やったね
予想通りだ」
「全く嬉しくないがな
ところで、あれ以降できるようになったことは?」
「あれ?
あー、別れてから?
瞬間移動ができるようになった
できると分かってるのは、移動先の方角と距離をイメージしながら瞬間移動すること
あとは物体と座標を交換するようなこともできる
ただ移動の原理は分かってないから、生き埋めにならないよう気をつけて」
「戦う能力は身に付けてないのかよ
使えねーな」
「それはそっ」
「右5メートル!」
へ!?
あ!
瞬間移動!?
うゎー、ヤバくね?
私は見えてないから断言はできないけど、多分前足を私たちがいた場所に振り下ろしたんだろうなぁ
ただ威力がば
「瞬間移動の理屈はわかった!
地下に潜っとけ!」
「先にどんな理屈で見てるのか教えてくれなーい?」
「色々めんどいからパス!
それよりさっさと逃げとけ!」
どういう理屈かはわかんないけど、私とこいつの位置を入れ替えると背中合わせにならない
向かい合ったままで位置だけ入れ替わる
幸いにも向こうは動揺してくれてるから今のうちに作戦を練ろう
今の私の武器は向こうを認識できること、瞬間移動、と情報を操れること
殺さず捕まえられたらそれが1番かもしれないけど、地球ですら野生動物をまともに見たことすらないことを踏まえると、確実に殺すことを目指した方がいい
とりあえずは首を切ることをゴールとしよう
ただ、特殊能力以外でも地球の狐と同じか不明だから動かなくなっても意識は向けるようにし
おっと、きた
後ろに5メートル下がって、まずは足が切れるか検証!
手を刀と見立てて、足を斬る!
『キャオーーー』
これぞ本当の手刀!なんてね




