4.9α_異変発生
召喚された日(以後、召喚日とする)から約23.C日目、住居村内にて記録された召喚者のログ
※地球の時間定義と合わせ、日数の小数点以下のみ24進数表記
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はぁ、疲れたぁー
ホントは既に研究者のみんなと魔物について話し合う予定だったのに、下らん茶番のせいでだいぶ遅れちゃったよぉ
「すみません、皆さん
ちょっと色々ありまして」
『あ、神の御使様!
珍しいですね、遅くなるの』
『ええ、実は』
「メムさん
少なくとも私の前でその話はしないでください」
『はい!
失礼しました!』
マジで聞きたくないし思い出したくもない
とは言ってもどー考えてもあの出来事を職人さん内の鉄板噂話に収めることはまぁ無理だから、明日には私に対する態度がぎこちなくなるんだろうなぁ
はぁ、気が重い
「今はどんな感じで?」
『はい、フェニキア部族に伝わっていた魔物書はカナン村に伝わっていたそれと比べると内容的に充実していたことは昨日も話した通りですが、魔物の生態や体の部位の使い方については全然わからないことが多かったので、フェニキア部族狩人のワウさんとコフさんの話を聞いてました』
「え、言葉通じるの!?」
『あ、はい
とは言っても、こっちが何を言ってるかはわかるだけのようでして、ワウさんもコフさんも言葉は話せないようなので、イェスノークウェスチョンをして話を聞きました』
「あぁなるほどね
じゃあまぁあとでメムさんには話を聞かせてもらうとして、どう?
どんなことがわかった?」
『はい
まずこの2人が見たことのある魔物はラックスとグラだけだそうですが、この2種類の魔物が種族的にどういう関係かはよくわかってないらしいです
群れたラックスがはぐれグラを狩ってるところを見たことがあれば、ラックスファミリーがラックスを食べてるのも見たことがあるそうです
なので、わす的にはラックスは人類の次に食物連鎖の下にいるのではないかと思います』
『うちからも補足させていただきますと、おそらくはディグさんの言う通りだと思います
ただ食物連鎖の下にいるにしてはあまり数を見ないので、疑ってるとまでは言いませんが疑問には思っております』
「ふーん
ところでさ、だとしたら人間の数も食物連鎖の下にいるにしては少ないような気がするんだけどそれはなんでかわかる?」
『それは至極当然でして、魔物がうちらを襲ってきても、人類にはそれに対抗する手段が殆どないのですから』
「ん?
でも、私は魔物の襲撃にあったことはないよ?」
『それは当然でしょう
魔物とはいえども神の御使様を襲ってはならないと理解しているのでしょう』
「そうかなー?」
『あの、ナースさんに聞かないと正確なことはわかりませんが、少なくともわすはこれまでの人生で1度も魔物の襲撃を経験したことがありませんよ』
『え?
そんなはずは』
「まずいぞー!
逃げろー!」




