4.8β_新感覚得
召喚された日(以後、召喚日とする)から約23.9日目、住居村外にて記録された召喚者のログ
※地球の時間定義と合わせ、日数の小数点以下のみ24進数表記
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うん、なんかうまくいった
無理矢理あれを言語化するなら、記憶と感情以外の非肉体的情報を8倍にした感じ?
脳の情報処理速度以外の何かも8倍になってるかもしれないけど、それは分身担当と話し合えばいいかなぁ
そして目と耳の合体器官、一々こういうのすごい大変だからこれからはレーダー目と言うとして、は成功といっていいくらいの基準になったかなぁ
真後ろの景色がどんな感じかっていうのはよく分かるし、肉眼だと手の後ろの景色は直接見ることはできないけどレーダー目ではそれすら見えてしまう
後の問題はレーダー目の有効範囲、あるいは視力ともいえるのか?、の確認だな
広いに越したことはないけど、とりあえず私の頭脳スペック8人分でどこまで見れるのかは知っとかないとなぁ
ということで、カモーンコピー!
「そーだなぁ
じゃあ私たちが胸の辺りでグッパしながら君の左右方向に移動するか」
「グッパの動きが見えなくなったら声を出すよ」
「片っ方にだけ注視しすぎないようにねー」
「ほいよ」
うわー、冷静に考えると気持ち悪い見え方してんな
もう1人の私の手の動きは見えてるのに、それと同時にそいつの背中も見えてる
地球では絶対にあり得ない見え方だからこそめっちゃキモい
ついに人間卒業しちゃった気がするけど、この世界では私は既に人間として異形なわけだから仕方ない、のか?
まぁでも自衛のためだ
仕方ないと割り切るし
「ストップ」
さてしばらく2人の私が戻ってくるのを待たんとだけど、まぁ待ちましょ
あ、そういや長さ計測について話さなかったけど、まぁ2人とも私だからなんかしてく
「「お待たせ」」
「おかえり
ちょっと不安だったけど、あの声量でも十分認識できたようで何より」
「冷静に考えるとヤバいよねぇ
絶対に届くはずのない声を認識できてしまうんだから」
「そーね
それで長さは一致しそ?」
「うん、全く同じだね」
「私が両腕を広げた長さの30倍くらいだから、ざっくり50mくらい?」
「ん、十分でかいね」
「後検証すべきことは2つかな
1. 認識範囲は私を中心として半径50mのエリアを等しく認識できるのか
2. 方向を絞ることによって認識範囲を広げることはできるのか」
「1は検証がめんどそうだから後回しにするとして、2は簡単だね」
「カナン村の様子を把握できれば問題なし」
「じゃあ試してみよっか」
えーっと、そーだな
カナン村の方向に意識を向けて集中してー
あ、あれは人?
あー、狩人かな?
方向的にカナン村への帰宅途中かな?
1, 2, 3, 4, 5, 6ってことは13人だな
よし、意識をもう少し村の方に向けてっと
おー、あれが我らがカナン村だな
難しいかと思ってたけど、村全体の様子も把握できるし話してる内容まで把握できちゃった
あらー、想像以上のチート能力になっちゃったな、こ
ん?
なんだあれ?
カナン村になんかいない?




