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4.7γ_意識定義

召喚された日(以後、召喚日とする)から約23.9日目、住居村外にて記録された召喚者のログ

※地球の時間定義と合わせ、日数の小数点以下のみ24進数表記

---------------

そういえばどっかで見たことあったっけなぁ

人間を構成する要素?は、肉体以外にもエネルギー、エーテルだとかメンタルだとかそんな風に定義される何かもあるって

そういう何かしらのエネルギーが意識ってやつなのかな?


うーん、そうっぽいけどなんといえばいいのか、私を構成する肉体以外のもの、まぁ雑な言い方をするなら意識、を移動させようとしてもうまくいかないんよね

どう表現すればいいんだ、これ?

えーっと、性質の異なる液体を両手で移動させようとする感じ?

そもそも液体って時点でコップに入れたほうが効率いいのに手を使う縛りが課せられてて、しかも液体の性質が全然違うから手の使い方が迷走してどっちつかずになる感じ?

あ、思ってたよりしっくりくる表現だ、これ

肉体(コップ)ってのは固体だから、意識(液体)を保存できるけど、肉体(コップ)無しに意識(液体)を移動させようとするのは難しいってことだ!


えーっと、てことは空っぽの肉体(コップ)がまずは必要なのか

まぁ慣れたら必要なくなるのかもしれないけど、今は欲しい

よし、じゃあまずはコピーを作ってっと


「やることはわかってるね?」

「問題ない」


そうだな、私はこの木の下に石ころを埋めるというマジで意味のない作業をしてっと


「あれ、早いね」

「まぁ、クッソどーでもいいことをしてきたからね」

「今はそれでいいよ

 私同士で異なる記憶を持つことが重要なわけだし」

「どっちが作る?」

「言い出しっぺがやってよ」

「クソ

 先手取られた!」


じゃあお願いしますよっと


うゎー

え、これ生きてんの?

うぎゃ、生きてるよぉ

っていうか瞬きの1つもしないのキモいんだけど


「なんというか」

「ただ生きてるって虚しいね」

「しかも植物状態になるより残酷だよね、絶対」

「自我とでもいうべきものがなーんもないもんね

 すっごい罪悪感しか感じないんだけど」

「さっさと終わらせよ」

「そね」


えーっと、イメージしやすさのために気持ち悪い状態で倒れ伏してる私に触れてぇ、意識の移動だけど、そうだな、イメージ的には私の肉体情報以外の全ての情報をこの体に流し込んでっと


「いっ」

「あ、動いた」

「移れたっぽい」

「うわー、さっきまで動いてたのが動かなくなるってキモいな」

「でも成功はした」

「だけどさ、今気づいたけど、空の肉体(コップ)を介したところで、肉体(コップ)に記憶が残るわけじゃないんだからさ、この実験って意味がないんじゃ?」

「あ」

「でも、君が意識(液体)を移動させる感覚を掴んでれば万事解決!

 頼むから、掴んだと言って!」

「んー、期待されると不安になるけど、多分大丈夫よ

 肉体(コップ)同士に意識(液体)が入ってる状態でうまいこと移せるかは自信ないけど」

「実験あるのみだよ

 というか、先にこれ消さない?」

「確かに」

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