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4.6α_教育方針

召喚された日(以後、召喚日とする)から約23.7日目、住居村内にて記録された召喚者のログ

※地球の時間定義と合わせ、日数の小数点以下のみ24進数表記

---------------

未伸人(こども)達は小数の概念を理解してくれたみたいだから、分数を教え始めてるけど、もう既に理解が十分深まってそうなんだよな


んで、次は何を教えるかって話なんだけど、ぶっちゃけそんなないんだよな

文明が縄文じゃなければもっと進んだことを教えてもいいけど、必要性がそんななさそうなんだよなぁ

自給自足が成立してる世界で学問を教えてもって思っちゃう

そもそも学問っていうのは人々の暮らしにゆとりが生まれたことで発生したものであって、この世界のように1日1日生きることに精一杯な状態では必要性が薄いんだよな

そんなことをしてるくらいだったら、体力をつけたり、魔物の倒し方とかを学んでる方が効率的なわけで

あれ、となると私がやってることって完全に無意味?

もしかして神の使いっていうことに遠慮して誰も言わないだけで、実は未伸人(こども)達への寺子屋を不要だってみんな思ってたりす


おっと、流石に思考がネガティブ方向に行きすぎだ

ぶっちゃけ無意味かもしれないけど、始めたことは始めたことだ

悩んでウジウジするくらいならどうすればいいかみんなで考えればいい

とにかく今日のノルマは達成してからどうするかを考えればいい


「はい、みんなおはよう」

『『『おはようございます!先生』』』

「じゃあ今日は昨日の続きから入ろうか

 昨日話したように分数というのは、1個のものを等分割したものが何個あるかということを表してるんだよね」


(訳者注:分数の概念の説明に関わる発言及び思考は不要と判断し削除しております)


「はいじゃあ今日はここまで

 とは言っても、教えようと思ってたことを教えきってしまったんだよねぇ

 まだ先の話はしようと思えばできないこともないんだけど、正直君たちには不要だと思ってるんだよね

 だからどうしようか迷ってるんだけど、どう思う?」


あぁ、無茶振りごめん

地球でも私自身の気持ちが固まってない状態でこんな漢字の無茶振り質問をしてしまって自分も相手も困るって悲しい目にあったなぁ

現に未伸人こども達も目を合わせて困っ


『えっと、そうですね

 率直に話しますと、少数や分数の話は面白かったですが、確かに使いどきはあまりないような気がしていました

 ただ、神の御使様が行なってくださってるこの時間はやめたくないです』

『そうだ、です

 神の御使様を僕たちだけで独占できるこの時間は手放したくないです!』


あぁ、これが教師冥利に尽きるってことなのかな?

教え子に慕ってもらって、先生と過ごす時間が1番ですと、いや1番とは限らんか

まぁそれはどうでもよくて


「そう言ってもらえて嬉しいよ

 ただ流石に話をするだけの時間にするわけにはいかないから、私だけが教えられることを教える時間にしたいんだけど、うーん、何があるかな?」


算数数学は教える意義が薄いし、地歴公民は私よりナースさんの方が詳しい、というよりむしろ私が教えてほしいくらいだし、理科は悪くないけど、この世界の科学は地球のそれとは違うことが確定してるからなぁ

人間の指が4本しかないのは言わずもがな、日中の空の色が紫の時点で空はなんで青いのっていう小学生の可愛くて可愛くない質問に対する答えがこの世界では通用しないってことだし

あれ、で


伸人(おとな)達に教えてることを教えてほしい』


おう、そう言われたらやるしかないよな


「じゃあ、これからは伸人(おとな)達に教えてる考え方を皆向けにやろっか」

『『『はいっ』』』

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