4.4_役割分担
召喚された日(以後、召喚日とする)から約23.3日目、住居内にて記録された召喚者のログ
※地球の時間定義と合わせ、日数の小数点以下のみ24進数表記
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はい、ってはいっと
「じゃあ、やることはわかってる?」
「分身担当と強化担当と暇人に分かれるんでしょ」
「わかってるよ」
「どうやって決める?」
「じゃんけん?」
「1番勝った奴から順にやりたいものを決める?」
「まぁそれでいっか」
「じゃあ1番勝った奴は暇人、ビリは分身担当でいいよね?」
「「ん」」
「じゃあいくよ
最初はグー」
「「「じゃんけんぽん!」」」
「「「あいこでしょ!」」」
「「「しょ!しょ!しょ!しょ!しょ!しょ!」」」
「やめない?」
「そうね」
「こんなにあいこって続くんだね」
「まぁ全員が同じことを考えてるってことでしょ」
「不気味」
「そうなってるんだからしょうがない」
「ならくじで決めるか」
「もうそうしよう」
「はい、トランプのエース、2と3」
「全員確認しといてねー
マジック下手だから不正なんてないと思うけど、念のためね」
「はいはい」
「まぁ全員でごちゃ混ぜにしたし、手元にあるカードを選ぶか」
「「うん」」
「じゃあいくよ
せー」
「「「の!」」」
「よっしゃー!」
「負けた」
「まぁ悔しいけど負けるよりは」
「じゃあ私が暇人になり、君が強化担当で、君はメンタル崩壊確定さんね」
「おい!
流石に悪意ありすぎるぞ!」
「いーじゃん、いーじゃん
どうせ失うことが確定してんだし」
「ふざけんな」
「あ、そういえばカナン村のみんなにはこのこと話す?」
「うーん、話していい気もするけど、いらんパニックとか引き起こしそう」
「そーね
ありえないと思いたいけど、崇拝レベルが爆増するかもしれないし、その辺の価値観はわかんないけど、最悪敵対ルートも否定はできないからなー」
「じゃあ暇人なるこの私だけが今まで通り、とはいえない気もするけど、まぁ今まで通りの生活をして、君たちは村から出てってもらおうか」
「言い方がクッソムカつく
でもまあ実際問題村の中には居られないよね」
「そーね
分身能力検証には結構な広さの土地が欲しいし、多分強化検証担当も魔物と戦う強さが欲しいわけだし」
「そーね
脳筋的な考えとはいえ、村の安寧した暮らしの中ではあまり強化は望めないだろうし」
「じゃあ、私たちの間でホットラインを繋げとこ」
「私ら専用の電話見たいな?」
「そ」
「うーん、でも無理じゃない?」
「うん、時間をかけて考えれば実現できるかもしれないけど、なんていえばいいかな、意識と意識を繋げる感じになるんよね
スマホのような明確な媒体があるわけじゃないから
まぁスマホ製作は暇人に任せるとして」
「おい」
「少なくとも今手元にそういう媒体はないし、媒体経由でやるにせよ、媒体なしでやるにせよ、時間がかかることは間違いない」
「ならなんかある際には花火とか狼煙とかそういう、空に印を上げるか
そして暇人に瞬間移動してきて貰えばいいじゃん!」
「あ、それいいじゃん!
分身能力もあるしそれで一件落着だ!」
「あのさ、君たち何気に私の負担結構増やしてない?」
「「いやいや、そんなことないよ」」
「そんなことあるわ!
暇人であることは受け入れてもいいけど、だからといって面倒い仕事を押し付けていい理由にはならんぞ!」
「ほらほらドウドウ
ストレスは健康の敵だぞ」
「誰のせいだ!?」




