4.3_分身記憶
召喚された日(以後、召喚日とする)から約23.3日目、住居内にて記録された召喚者のログ
※地球の時間定義と合わせ、日数の小数点以下のみ24進数表記
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「一瞬で消えたよ」
「消えたね」
「ということは、私と君の間に違いはないってことだ」
「そうだね」
「つまりどっちが消えても私という存在は残り続けると」
「なんかどこでもドアみたいで嫌だな」
「あー、自己統一性の喪失?
うーん、まぁわかるな
私事だし!
まぁ冗談はここまでとしても、精密機器が無いから断言はできないけど、爪の長さも手の大きさも足の大きさも、目につく範囲の肉体情報は全く同じっぽいし、少なくともこの短時間であれば私が何を思ってるかってのはよーくわかる」
「そうだな
それにもしかしたら私という存在が1人になることで記憶も残った方に共有されるかもしれんし」
「お、確かに
今はそれ込みでの実験中だ
それにもし能力を今よりもっと使いこなせるようになったら、本体と分体の違いがないまま頭の中を共有するってこともできるかもしれないぞ
今はその実験の方が重要だ」
「そうだな
私はもう1回死んだ
この世界の文明は十分発展させた
私という存在が丸々消えるわけでもない」
「よし、言い訳はできた
じゃあどっちが消える?」
「ジャン負けが消えるでどう?」
「いいねー、一発勝負」
「「最初はグー、ジャンケンポン!」」
「勝った!」
「負けたー」
「いやー本体が負けるとはねー
神さ、いや鷹たちか、もよくわかってんねー」
「クソッ
まーでも負けは負けだ
今更喚かんよ
ところでさ、今お前が言うのを聞いて改めてっていうか、強く思ったんだけど鷹たちって言い方変えね?」
「気持ちはよーくわかるけど、じゃあなんて呼ぶよ?」
「うーん、そ」
「ふー、よかった
一瞬でできた」
注射を打たれる時、"3, 2, 1, ハイ(ブスッ)"よりも"3, 2(ブスッ)"の方がなんだかんだ落ち着くからな
まぁ食らった瞬間はたまったもんじゃないけど、まぁ私ならわかってくれるでしょう
にしても、やはりというか残念ながらというか、記憶の共有はないみたいだな
これはそういうもんなのか、それとも分体だったからなのか
いや、分体が本体を消せた時点で本体と分体の違いはないと考えていいでしょう
ということは、原理的に記憶の共有は不可能
うーん、さっきまで本体だった方の記憶を持つ私は作ることはできるのかな?
んー、不可能ではないかもしれないけど、完全に消滅しちゃったからな
あの私ではない私が残ってる以上、無理と考えていっかな?
まぁ過去にでも干渉できれば不可能ではないのかもしれないけど、それは後回しだ
今すべきことは、そうだな
もう1人、いやもう2人私を作ることかな
1人は私という存在をこの世界から消さないために、1人は分身能力の詳細な検証を、1人は空気振動の能力の実現とその検証をするかな
まぁ最初の奴には研究でもさせとくかな




