4.2_分身検証
召喚された日(以後、召喚日とする)から約23.3日目、住居内にて記録された召喚者のログ
※地球の時間定義と合わせ、日数の小数点以下のみ24進数表記
前回のログ以降、召喚者が複数現れたことによる発言と思考か区別がつかなくなってしまったため、ひとまず思考が平常になった後の発言のみ記載しています
今後の対応方法については検討中です
---------------
「オーケー
ちょっと情報を整理しようか」
「そうだね
想像の10倍以上はヤバいってことがわかってしまったからね」
「えーっと、まず分身を作ることは全然可能だったと」
「そうね
気になってたことはどこまで私に近いのかだったけど、できちゃったのは完全な私」
「つまり、この世界に2人の私がいるのが現状」
「そだね
ただ、やっぱり意識の切り替えとかはできなさそうだよね」
「うん、そうだね
一応試しとこ
今私は何の数字を思い浮かべてるでしょうか?」
「わかんない
当てずっぽうするしかないよ」
「ただ意識の移動は原理的に不可能なのか、実は可能なのかはわかんないね」
「そうね
命の危機にでも陥ったら意識交換できるかもしれないけど、試す気にはなれないかな」
「っていうか、気にしないようにしてたけど、存在的にどっちの方が上かってあるのかな?」
「うーん、確か能力発動する時にいた場所的に私の方がオリジナルってことになるよね?」
「そうね
ただ、共有してる記憶も腕力も多分全く同じ
話した感じ、性格も全く同じ
能力が全く同じであることはさっき確認したから、うーん、違いはなさそうだけど」
「でも断言はできない
ってことは本体であろう私は安全な場所に引き篭もって、君に、というかコピーに私として活動してもらった方がいい?」
「私としてはふざけんなと言いたいけど、そうかもしれない
ただ、怖いのは私同士で命を共有してた場合
分体であろう私が死ぬと本体の方まで大ダメージを受けるって可能性は否定しきれないよ?」
「あー、考えてなかった
そりゃあそっか
ゲームとかじゃあ余裕であり得るパターンか
そーだな、ジャン負けがジャン勝ちの本気の腹パンを食らって自滅するか試してみる?」
「自分自身じゃなくても殴れないのはお互いによくわかってるでしょーが
ただ、案自体は悪くないかもしれない
私は君の足を本気で抓るから君は私の腕を本気で抓ってみてよ
それならダメージを共有し合うか確かめられるでしょ」
「そーね、それなら本気でいけるな
じゃあいくよ、せーのっ」
「いーってー
でも足まで痛くはないかな」
「うん、こっちも痛いのは腕だけで足は痛くないな」
「ならお互い完全に独立した存在と考えていいかもね
まぁ過信しすぎはよくないけど、私が痛いのは極力避けたいと思ってる以上、あなたも同じでしょ?」
「そーね
あ、能力解除」
「えー、あー、どうするよ?」
「うーん、本体である私が解除するのがいいだろうけど
どう思ってる?」
「まぁそうだよなーとは思いつつ、ちょっと怖い
多分まだ実感を伴ってないからあんま気持ちが動いてないけど、解除直前になったらめっちゃビビるかもしれん」
「うーん、もしホントに私同士の間に違いがないのであれば、君が私を分身として捉えて消すことも可能なはずだよね?」
「あー、確かに
というか、ヤバい、想像以上に安心したわ、それ聞いて」
「あー、っていうか先にさ、私が今この状態で生み出したコピーを君が解除できるか試せばこの問題は解決するんじゃない?」
「本体と分体の違い問題?
うーん、確かにそうか
なら、作り出される私には悪いけど、作った瞬間に試すよ
向こうがビビったら失敗
一瞬しか現れなかったら成功ってことで」
「ほいよ
なら」




