3.21_御使接触
人間名メムのログです
今更盲目であることを後悔することになるとは思わなかったな
神の御使様がついにこの世界に降臨してくださるとは
75000日以上前に神の御使様がお越しになって以来、彼の方がどのようにいなくなってしまったのか、神はいつ御使様をお遣わしになってくださるのか、多くの疑問を代々抱続けてきたが、ようやく報われた
「はい、うちらの部族は魔物を狩ることで日々生きております
うちらはカナン村のようないい場所には住んでいませんので、腕っぷしで食料を確保して生きております」
はぁ、うちも以前はいろんな魔物をバンバン狩ってたのに、今では完全な足手纏い
まぁ、時間ができたおかげで魔物の狩り方を未伸人どもに伝授できたり、うちの家系に代々伝わる話を伝えられるようになったのは良かったかな
最近はクソジジイ呼ばわりされ
『そうなのですか
きっと貴方も素晴らしい狩人だったのでしょうね』
てばっ!
神の御使様が!
うちを!
お褒めに!
「いえいえ、とんでもございません
うちなど伸人になったばかりの頃など、伸人の足を引っ張ってばかりで」
なーにを言ってんだ、うちは!
うちは未伸人の頃から、1人でラックスを狩っとったやないかい!
友達どころか伸人にもドン引きされとったや
『そうですか
だとしても、魔物との戦いに身を置く人がここまで長生きできるのは素晴らしいことだと思います
カナン村の最年長の倍以上は生きていらっしゃると思いますし』
あかん、ホンマに泣きそう
これだけ長生きしてしもうたせいか、若人の死で泣くことも少なくなってきとったのに
いや、それは盲目になったせいかもしれん
「もったいないお言葉をいただき、幸甚の極みでございます」




