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ミキュー歴史報告書_人間界  作者: 鈴木蓮
村外初交流
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3.20_老女接触

うゎお

この世界で初めて老人を見た

どんな長生きしても、60を超えることはそうそうないらしいけど、この人は明らかに80超えてそう

指の数が4本だったり、体毛が全然生えてないあたり、この世界の人間は地球で定義される"人間”とは別種なのかと思い始めてたけど、歳を重ねるとシワができて白髪になるのは共通してるみたいでちょっと安心した

人間味があるってのはこういうことなんだな

いや、絶対ち


『おい、ジジイ

 あんたん、妄言、当てはまるや、人がいた、連れてき、ぞ』


失礼すぎやしません!?

確かに地球では年上を敬う文化は薄れつつあるけど!

にして


『神の御使様?』

「はい?」


おーん

質問に質問返ししちゃったよ!

でも、他になんと言え


『アルフ、ギメル

 ラックスを狩ってこい』

『ふざけんな、クソジジイ!

 2人で!?

 どうしろと!?』

『どうせこちらのいと尊き御方に数々の無礼を働いたのだろう

 かの方の御前だから魔物一匹を狩ってくるだけで手打ちにしてやろうというのに、不満な』

『わぁーった、わぁーった

 狩って、くる

 いくぞ、アルフ』




うーん、展開が早い

カナン村が襲われて、監禁されて、脱出して、村外の若者と接触して、山登りして、老女とデートナウ?

思い返しても意味分から


『神の御使様、我が部族の非礼、彼らに代わりまして心よりお詫び申し上げます』


うーん、改めてすっごい流暢!

いや、ナースさんらと同じくらいだけどさ

さっきまでいたあの2人、アルウとギメ、なんとか君と比べ


『もしお許しいただけないのでしたら、どうかこの老耄の命一つでお許しくだ』

「いえ、怒っていません!

 命を取るつもりもないです!」

『寛大なる御慈悲、心より感謝いたします』


はぁ

戦国時代じゃああるまいし、命をもらったって嬉しくともなんともないよ

そんなことよりも


「ところで、なぜカナン村に来たのですか?」

『カナン?


 あぁ、神の御使様がいらっしゃった集落のことですか?

 数日前、人間が空を飛べる乗り物を()()の部族の者が目撃しまして、欲しいから取りに行こうと未伸人(ガキ)どもが勝手に動いてしまいまして

 あちらには尊き方がお住まいになっているからやめるよう言ったのですが、うちの言うことを聞かない者が増えていたのと()()自身彼らを止められるほどの力がありませんでしたので』


はぁーん、なるほど

経緯はわかった

要は気球を飛ばしたら、ビビられて、それとも羨ましがられて?、まあどっちでもいいか、気球を求めて襲撃されたってことか

まあ、大怪我した人はいないみたいだしいっか


「経緯はよくわかりました

 ホントに気にしていないので、できれば楽な姿勢になってもらえると」

『そのような無礼なこと、とてもできません

 これは言い訳でしかないのですが、神の御使様がこの世界にいらしてくださったと()()自身断言できなかったので、神の御使様に数々の無礼を働くことになってしまい、本当に申し訳ございませんでした』

「いえいえ、気になさらないでください

 カナン村の外の人間と一度会いたいと思っていましたので、彼らにはいい機会を提供してもらったと思っています」

『ご寛大なお言葉、誠にありがとうございます!』


うーん、誰も大怪我してないし、こうなった理由も納得いったから、土下座やめて欲しいんだけど


っていうかまずいな

土下座ポーズに対して心が動かなくなってる

前は恥ずか死すると本気で思ったのに、今は、なんというか、いちいち敬礼しなくていいから!みたいにしか思えない

よく分かんない例だな


「よければ、あなたたちの部族について教えてもらえますか?」

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