表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミキュー歴史報告書_人間界  作者: 鈴木蓮
村外初交流
48/109

3.12_移動開始

えー、嘘でしょ?

なーんで急にダンジョンが来るの?

この世界はそういうのがない世界だと思ってたのに


クッソ!

こんな状況でさえ無ければ楽しめるってのに!

確か迷路の解き方として壁の右側または左側に沿って歩き続けるってのがあったけど、どれだけ時間がかかるかわかんない

それにダンジョンの定番通り侵入者を迎え討つ体制があったら最悪

それに流石にあり得ないと思うけど、もしこの迷路の規模がとてつもなくデカかったら、一生迷子にもなり得る

とりあえずさっきいた部屋と教会のなんとなくの距離感を知りたい


「ねえ、みんなはカナン村からあの部屋までどうやって来たかわかる?」

『言っていいのかな?』

『ダメじゃないでしょ

 だって僕ら目を閉じるよう言われてたんだし

 こっそり見たけど、全然わかんなかったです』

『カップ、そんなことしてたの?』

『別にいいじゃんかよ』

「そっか、どれくらい目を閉じてるよう言われたの?」

『うーん、わかんない』

『エンは泣いてたし、カップは喚いてたもんね』

『それ言ってんじゃねーよ!』


そうだった

この世界では時間の最小単位が日数だった

わかるわけなかった


ただ、まー流石に30分以上目を閉じ続けたってことはないだろう

でもな、30分とわかっても、ナースさんの歩いたペースがわからんから、あんま参考にならんな


やっぱ能力を使う方がいいか

どういう能力がいいかな?

マーキング?

規模が小さかったら問題ないだろうけど、想像通りとんでもない規模だったら行き止まりだけマッピングしてる間に村が滅びかねない


俯瞰する?

髪の如き視点を得られるならいいけど、どこからどうやってこの迷路を俯瞰すればいいのかわかんない


足跡を見る?

結構あり

普段この迷路がどんなふうに利用されてるのかは知らんけど、頻繁にここにきてるとは思えないし


聴力強化?

うーん、強化のイメージがあまりつかない

それについたとしても、やっぱり規模がデカかったら


これは、足跡を見るのが確実かな

瞬間移動とかできたらよかったけど、さすがにそれを研究できる段階にはない

全てが片付いたら徹底的に検証しよ


それより足跡辿りだ

足跡は漠然としすぎだな

足跡をどう定義する?

辞書的な意味はいらなくて、私がイメージしやすいように


うーん

足跡というのは地面に起きた変化!

それを可視化させよう

えっと、いつと比較した時の変化を可視化させようか?

1日前なら多分大丈夫かな?

うーんっと、1日前と今を比較した際に変化した箇所は発光せよ


おー、うまくいった

足跡っぽいものが左側の道に続いてる


「よっし」


ところどころ壁も光ってるけど、無視無視

古そうだからこそ崩れかけてんでしょ、ど


『神の御使様!』


あ、未伸人(こども)達がいたん


『僕たちも連れて行ってください!』


あー、うん

さすがに未伸人(こども)達も納得はしてないよな、この状況


「いいの?

 ほぼ間違いなくカナン村はまだ危険だろうし、ナースさんら伸人(おとな)は君たちを守るためにここにこさせたと思うんだけど」

『それは神の御使様も一緒ですよね?』


グッ

痛いとこ突いてくる

そんなん言われたら、言い返せないじゃん


「まー、そうね

 とは言っても、私の後ろにいること

 これだけは守ってね」

『えー、神の御使様より僕たちの方が強いと思うよ』


グギッ

子供にこうもはっきり言われると凹む

いや、確かに命を懸けてる分、エアコンの効いた部屋でグータラしてた私より身体能力が高いのは!

当たり前だけど!

こうもはっきり言われると!

悔しい!


「いやー、能力がある分強いと思うよ」


チート能力を望んだのは私だし、後悔はしてないけど、なんというか、能力頼りなのが無性に悔しい


『『わかりました!』』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ