3.4_飛行直前
「え!?
もう気球完成したの!?」
『はい!』
え!?
早くない!?
まだ気球を教えてから3日しか経ってないよ!
え、職人さんってみんな天才なの!?
もしそうだとしたら凡人代表として激萎えするんだけ
『ですので、ご都合よろしければ一緒に初飛行を見ていただきたいのですが、よろしいでしょうか?』
「ええ、それは是非とも」
もう衝撃しかないけど、とりあえず見てみよう
いやー、それにしてもすごいな、ホント
気球も確か地球では偶然の発見による洞察によって発明されたはずだし
それにしても、気球がホントに飛んじゃったら次はどうしようか
うーん
あ、完全に忘れちゃってたけど電気を紹介しようかな
電気があればホントにいろんなことができるし
夜が明るくなるし、いろんな文明を導入できる
どう教えたら一番わかりやす
『お待たせしました、こちらです!』
「え」
ちょっと待って
思ってた100倍クオリティーがいいんだけど
え、ちょっと待って
気球が浮きそうなのを数人がかりで全力で抑えてんじゃん
え、火力もめっちゃ強いし
しかもめっちゃでかい
確か気球って3, 4人くらいしか乗れないイメージだったんだけど、頑張れば10人は乗りそ
『もしかしてご想像のものとは異なりましたか、神の御使様?』
「あ、いえ
あまりにも質が良くて大きかったので、びっくりしてしまって
おそらく地球のレベルを超えていると思いますよ」
うなんだけど
え、なんで職人さんこんな頭いいの?
しかも頭がいいだけじゃなくて、どんな技術力を持ってんの?
え、ホント
『うわー、これが気球ってやつ?』
に凹むんだけど
『これが空を飛べるっちゅー乗り物なんか、クープ?』
『あたぼうよ
神の御使様に直接教えていただいた地球の乗り物よ
質がいいってお褒めいただいたし、成功すると思うぜ』
『おい、クープ!
さっさと乗んねーと燃料がもってーねーぞ
さっさと来やがれ!』
『へいへい、ちゅうことであとでな』
『おうよ、頑張れよ』
やば、ちょっと考えすぎてた
色々と思うところはあるけど、とりあえずはこの気球飛行の成功を祈らないと
「本当に素晴らしい技術力です、みなさん
きっとこの飛行は成功すると思います」
『...『ありがとうございます!』...』
『よかったな!
神の御使様の保証付きだぞ!』
『よっしゃ!
これで失敗の可能性は無くなったぞ!』
いや、ホントにこの気球すごいな
間違いなく地球のレベルを超えてるよ
地球の気球は全然見たことな
『よし、火の力は大丈夫か?』
『おう、大丈夫だ
かごもちょっとやそっとじゃ壊れねーと思うぜ
それより、紐は大丈夫か?』
『とーぜんよ
ねーだろうけどよ、落ちた時の対応も大丈夫だな?』
『当然』
すっごいな
きっとカナン村最大のプロジェクトだろうな
これが無事成功すれば、自信をもって地球の文明を紹介できるな
彼らにとっても自信にな
『よし、飛ばすぞ!』




