1.3_再生要求
え?
もうこう思うの何回目か数え飽きた
なんかこの空間に来てから一生分以上驚いている気がする
そして、ホントこの鷹たち、なんというか、私を見下している気がするんだけど
というか、そんなことより"生きろ"って言った?
え、ここって天国じゃないの?
異世界転移ではなく、異世界転生ってやつ?
正直、私自身の死に様には納得いっていないからもう1回生きられるなら生きたいな
「失礼を承知の上で申し上げさせていただきます
生きるとはどういうことか詳しくご説明いただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
『おいお前、それで俺たちを敬っているつもりか!?』
『うるさい』
『いいではありませんか、〇〇
前回こちらにいらっしゃった方はずっとパニック状態でしたわよ
かの方と比べれば、つまらないですが、さっさと終わらせられると思いますわよ』
『おい、貴様ら
俺様を差し置いてくっちゃべってるんじゃねーよ』
うん、1つだけわかったことがある
どうやら、さっきから私に話しかけてる鷹はリーダーであるらしい
彼の言葉の後、静かになっ
『1回しか言わん
オメーを俺様たちが自由にできる世界に飛ばすから、そっちの人類にオメーの記憶の中にある文明を伝えろ
あっちの人間どもはどうも生き方がつまんねーから、もっと面白い生き方をしてくれねーと俺様たちの賭けが成立しねーんだよ』
うーん、言い草的に向こうの世界の住人に憑依するというよ
え?賭け?
え、この鷹たちは神というべき存在なのかなと思っていたけど違った?
地球で信仰されてる神って絶対そんなこと言わんよね?
人間を駒と見てるよね!?
絶対邪神とか悪魔の類じゃん!
えー、どうせ転生するなら雲中白鶴な神と会いたかっ
『そして、オメーには好きな能力を授けてやるから、好きに生きやがれ』