3.1_寺子屋始
「つまり、小数っていうのは0と1の間の小さな値を定義するために必要なんだよね
例えば、このアファルは1個だけど、半分に切ったら1個ではないし、0個でもないでしょ?
じゃあ、これを何個って無理やりいうならば0.4個になるわけ
ほら、0.4個のアファルが2つあったら1個のアファルになるでしょ?
つまり細かい数を表すのに便利なわけ
わかった?」
『か、先生
じゃあ、アファルを3等分したらそれは何個というの?
0.33だと3個あっても1個にならないけど、0.34だと3個あると1個より大きくなっちゃうよ?』
「すごくいいところに気づいたね、カップ
そう、実は3等分したアファルは0.3333333っていう感じで、小数で表そうとすると3がいつまでも続くんだよね」
『え、じゃあどうするの?
3等分されたアファルっていえばいいの?』
「いいえ、実は正確に表す方法はあるんだけど、それはまた別の話になるから、今日はここまでにしよう」
『『はーい!』』
「じゃあ、宿題としてアファルを5等分するとアファル何個分になるかを考えてきておいてね」
『『はーい!』』
「じゃあ、お疲れ様
家でのこと頑張ってね」
『『『ありがとうございます、神の御使様!』』』
ふふ
未伸人のカップ, アルプ, エンに勉強を教え始めてから30日くらい経ったのかな?
流石に毎日教えてると性格とかよーく分かってくるわけだけど、最初は大変だったなぁ
カップはクソガキだから始めたての頃は授業をサボって逃げまくってたけど、今では真面目になってくれて助かるなー
少し前に話した勉強の必要性が腑に落ちたのか、あるいは周囲の人らに説教されたからか
前者であって欲しいけど、実際は後者だろうなぁ
アルプは、なんといえばいいか、甘えん坊だな、あれは
意識してあのあざとさを出してんのか天然なのかはわからないけど、なんていうか、一生頭を撫でてたくなるんだよなぁ
授業にも最初から結構真面目に取り組んでくれたし、一生愛でてたい!
エンはすっごい静か、というより無口
でも表情がすっごい豊かだから見てて一生飽きない
推せる!まじで
授業内容がわかってない時の"聞いていいかな?でも迷惑かけるわけには...ハワワ"みたいな表情を見れたら魂の魂が昇天しそうになるんだよなぁー
おっと、もう家に着いたか
うーん、カリキュラムとか全然考えずに授業進めてるけど、あんな感じで大丈夫そうだな
0を理解してもらうのが最初の山場だったけど、今んところそれが最大の山場だし
小数もスラスラ理解してるし、言葉も小学生とは思えないくらい流暢
小学生じゃないけど
それに私が教えられない科目、体育とか理科とか、は伸人のみんながちゃんと、というか今まで通り教えてるみたいだしいい感じじゃない?
よっし、次の準備もできたし、工房に行こうか
「みなさん、お疲れ様です」




