2.9_過剰信仰
『はい、かしこまりました』
座礼をやめてくれたから、妙な擽ったさは無くなったけど、今度は正座!
擽ったくはないけど、すっごい小っ恥ずかしい!
絵面だけ見ると、私ってヤクザのボスなんじゃ
「ちょーっと待った!
君たちまで正座する必要はないんだよ!」
『そう言われましても、ねー?』
『ナースさんっていつも厳しくて、敬語なんて絶対使わないのに』
『そんなナースさんがすごく敬うってことは、神の御使様ってきっとすごい方なんですよね?』
すごくない!
私すごくなんてない!
ただの凡人of the 凡人!
私よりすごい人なんてたくさんいた!
まあ、この世界基準ではすごい人になるのかもしれんけど!
さっきまで!
全裸変態だった!
常識なし人間を敬われても!
困
『だから、僕たちもあなたを敬います!』
もういいや
諦めるスピードは早いだろうけど、誰かを敬うこと自体は悪じゃない
ぶっちゃけ私が落ち着かないだけだ
しばらくこう、異常に敬われていればきっと慣れる
絵面だけ見ると、大人と子供を正座させている私はどんな贔屓目に見ても悪役だけど、そうではないことは私も彼らもわかっているからいいや
うん
いいよね!?
「そういえば、ここはどこなんですか?」
話を続けないと!
なんとかいい感じの流れに持ってかないと、大人1人+子供3人に土下座を強い続ける悪人になっちゃう!
やっぱり講堂っぽいけど、ちが
『ここは教会です
とは言っても、神について布教する場所ではなく、彼らのような幼い子の憩いの場や勉強をすることがほとんどです
ごくたまに村の人を集めてしゅ
は!そうだった!
神の御使様が来られたことを皆に伝えないと!
カップ、アルプ、エン、仕事が終わり次第ここに集まるよう皆に伝えてきなさい!』
『『『はい!』』』
ちょっと不穏な話が進んでいる気がするけど、みんな正座をやめたからよしとし
『大変申し訳ございませんが、村の者に神の御使様を紹介したいため、今しばらくこのボロ屋にてお待ちいただけますでしょうか?』




