2.7_能力発動
沈黙!
え!
変なこと言ってないよね!?
人間には濃い体毛がないからこそ服を
『謹んでお断りさせていただきます』
着るのであっ
えっ!
くれないの!?
なんで!?
このまま一生全裸でいろと申
『え、ナースさん
余ってる服あったでしょ?
あげずとも貸してあげたら?』
『そういうわけにはいきません
神の御使様に下賎な服を着せるわけにはいきません
最上級のお召し物でなければ』
『えー、でもそんないい服なんてないよ』
『そういう問題ではありません』
私を神格化してくれるのは非常に嬉しいんだけど、ボロ雑巾でもいいからとにかく体を覆い隠させてほし
いや、流石にボロ雑巾は嫌だな
そして、私に関する話であるはずなのに、私なんてそっちのけでワイワイ言い合っているし
でも、ホントにどうしよう?
この世界の服飾事情はまだ知らんけど、最上級の服がその辺にあるとはとても思えない
話を聞いた感じ、この世界の人は一日一日を生きるので精一杯みたいだし、服飾に時間を割くとはあまり思えない
実際着てる服は控えめに言ってもボロいし
つまり、下手すれば私はこの世界で生涯ずっと全裸で生きないといけない?
いーーーーやーーーーー
だけど、どうしよう?
ホントにどうしよ?
マジでどうしよ?
あれ?
そういえば、鷹たちから能力をもらったんだよな、私
試していなかったけど、この能力を使えば服を作って着れるんじゃないかな?
善は急げだ、試してみよう
デザインはどうしようか?
洋服もいいけど、せっかく元日本人だし和服を着てみようかな?
おそらく日常と運動が密接に関わってるから、ナースさんたちと同じように動きやすい服がいいよなー
うーん、じゃあ、作務衣を着てみようかな
能力の使い方はよくわからないから、とりあえず作務衣を着ている私をイメージしたら
まだ全裸
でもいける気はしたんだよな
じゃあ、もっとイメージを強く
お、だんだんと全裸度合いが下がっている
よーし、このままイメージを崩さずにキープ
やったー、全裸卒業!
「あのー、お話中すみませんが、服の件は解決しました」




