4.21γ_人命救助
召喚日から約23.D日目、住居村外にて記録された召喚者のログ
※地球の時間定義と合わせ、日数の小数点以下のみ24進数表記
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「おーい!」
びっくりした!
件の洞窟を見つけたと思ったら、その中に人間がいるんだもん!
教会の地下室のような緊急避難所かなんかか、これ?
「えーっと、ピットとヘットだよね?」
『『はい!』』
「こ」
『来てくださったことには感謝しておりますが』
『何故このような危険な場所に!?』
「危険?
少なくとも魔物がいるようには」
『フェニキア部族の誰かが殺されておりますが?』
「え!?」
うゎ、マジじゃん
下半身が丸ごとなくなってるし、残ってる上半身も食い千切られたようにしか見えないなぁ
ってことは絶対魔物の住処かなんかじゃん、ここ!
えーっと、こんな感じにすれば視界があっち方向に広がるんかな?
おー、上手いこといっ
ん!?
人間が爆走してる!?
「え、君たち2人以外にも人間がいるんだけど?」
『あ、そういえばもう1人フェニキア部族のやつがいました』
『あれ!?
いつの間に!?』
「え、じゃあここにいる人間は私を除いて4人になんのかな?」
『ええ、私が把握してる範囲の中では』
マジか
っていうか、なんで爆走してんだよ?
地上にでも向かってるつもりだとしたら真逆だぞ?
そっち方向にはアヴァルがいるぞ!?
ぶっつけ本番だけど、電話機能が私同士以外でも通じることを祈ろう
[ねぇ、君!]
あ、通じてるっぽい
止まってキョロキョロしてる
[大丈夫、私は神の使い。そっちは出口じゃなくてこの穴の奥に向かう方向だよ。そっちにはアヴァルがいるからすぐに引き返してきて。こっちにき、ってえ!? ちょっと!? そっちには魔物がいるんだって!? 聞こえてるよね!?]
なんで怖い笑みを浮かべながらアヴァルがいる方向に向かってくの!?
ちゃんと言ったよね、そっちには魔物がいるって!?
あー、もう
見捨てるわけにもいかないじゃん!
|「ピット、ヘット!
あっち方向に進んでって!
そしたら地上に辿り着くから!」『『かしこまりました、神の御使様!』』《[ねえ、聞こえてる?][聞こえてるよ。どした?][この穴、アヴァルの住処だったんだけど、1人ヤバい状況だから助けに行く。2人穴から出てくるから、安全な場所に連れてって][おぉう、了解!]》




