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6、桃菜の過去

「お母さん、安らかにお眠り下さい────。」

桃菜が一通りの墓参りを終え、母親に言葉を告げる。


6年前、桃菜の母親は自殺した。

父親に見捨てられたのと、人間の自分が、元妖精王を父に持つ、ハーフエルフの桃菜を育てるのを苦にして────。


「ごめんね、桃菜、もう限界。」

といい、大型トラックに身を投げ、桃菜の前で自死を選んでしまった。


桃菜はそれを見たショックで、心理的外傷ストレス(しんりてきがいしょうストレス)と摂食障害(せっしょくしょうがい)になってしまった。

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