9. ねんね
お腹いっぱいになったのかな。寝ているわんちゃん。
タオルをわんちゃん専用のにしちゃおう。それで、今度その上で寝てもらおう。
ワンちゃん今ぐっすりだけど、痛そうだもんね。本当は犬用ベットでねかしつけたり、一緒に寝たいんだけどね。
なんか、見てたら、私も眠くなってきちゃった、うーん、ちょっと横に.....
わわっ、目つぶってる〜!黒い鼻もくひくひいきしてて、ぬらぬら湿ってて、ふわふわ〜、かわい......
〜3時間後〜
わー、寝ちゃってた〜、ん〜今、10時かあ
体バキバキ〜、ごろ寝しちゃった。ん〜っと背伸びと腰をぽかぽか拳でたたいた。
横には、おめめぱっちりのわんちゃんがいた。
起きたら、天使がいるとか最高!
そうだ、お風呂入れなきゃ
「わんちゃ〜ん、お風呂であらったげるね」
抱っこして、持ち上げた。うん暴れないね。やっぱ本調子じゃないからだよね。
お風呂場に移動する。
シャワーの温度を確認して、前脚から流していく。
右足、左足、すると、黒い汁が、水と一緒に流れた。
「こ〜んな汚れるまで歩いたんだね、よく来たね」
思わず微笑む。ボディーソープでわしゃわしゃして鼻の横も優しく洗ってあげたら、ほらスッキリ!!
ワンちゃんが身震いしてパタパタした。すると私の服まで水分が飛んで行った。
あはは、またねずみみたいな格好になっていた。
乾かすのが楽しみなくらいだ。
ブイーン
「はい、乾いたよ。お姉ちゃん、濡れちゃったから、お風呂入ってくるね、待っててね、このお人形であそんでてね〜」
棚に置いてた水色のクマの人形を渡した。
明日、動物病院連れて行こうかな。あ、ワンちゃん用のトイレ忘れてた。どうしよう。明日買おうかな。
でも今日は、おトイレさせないと、我慢させちゃったら悪いし、、あ、雑巾置いとこうかな
「わんちゃーん、ここでおしっこしようね〜」
う〜ん。覚えれるかな。不安だ。
私も髪をドライヤーで乾かし、歯磨きをした。
「もう寝ようね。おやすみ」
いつものように、敷布団を襖の奥から出し、ワンちゃんの近くに引っ張って敷いた。
白いふわふわはいそいそと横にぴったり寄り添ってきた。
なでなで。ふわふわ。いつもより心地よい。そしてなにより、一人で寝るより安心感が半端ない。
ZZZZ.....
はっ!目が覚めちゃった。何時だ?う〜ん、変な時間にお昼寝しちゃったからかな。近くの目覚まし時計を確認すると...3時か〜。
トイレにいこっと。目を擦り、あくびし、寝ぼけながらトイレまで歩くと、
じゃ〜。
なんか、流す音が聞こえる!!??誰?幽霊?いやここ事故物件だけれども!こわいよ。てゆうか、わんちゃん!?いないよ。
「わんちゃ〜ん、どこ」
小声で読んでみたが、返事がない。
どどどど、どうしよ〜。