隠し通せ……なかった
夏休みの宿題、多すぎ問題
「いやー流石としか言えない……」
「えへへ~ありがと〜」
可愛い………………!
何この娘、めっちゃかわいいんだけど……持って帰って抱きしめても許されるかな……
そんな事を考えていると、心なしかだんだんナナがススス……と離れた。
え?バレた?
「あ、ごめん、ちょっと座り心地が……よしっおっけー」
良かった〜バレずに済んだ〜。
「じゃあ次はマナの番ね」
「おっけー任せt」
「いや〜きっと完璧に歌いこなしてくれるだろうから、みんな期待してて良いよ〜」
「……ん?」
あれ?なんか……怒ってる?
そう思い、ナナの方をちらっと見ると、スマホを操作していた。
すると私のスマホの画面に、『変なこと考えてたから意地悪するね〜』と、あった。
詰んだ。
「じ、じゃあ私は何を歌おうかな〜……」
「はい、じゃあこれ歌ってね」
「ぇ゙」
そう言ってナナが示したのはえげつない高音が大量発生している曲で、女の人でも難しいらしい。
・あ
・マナ……いいやつだったな
・次回、マナ死す! デュエルスタンバイ!!
「まあ、今やマナはうちの看板だからね〜、これくらい余裕だってさっき言ってたよ〜」
「い、いやいやいや、そんなこと言ってn」
「歌って……ね?」
「 」
・いや〜流石100万人超え
・100万人超えのVTuber、配信で黙り込む
・伝説や
・#圧に負けるマナ
ナナの『何も言わせないよ?』と言わんばかりの目つきと圧によって私は配信者をしてきて初めて黙り込んだ。
ナナは無言で音源を再生した。
鬼かな?
いや、鬼のほうが優しいまである。
てか、一曲目からこれだと、喉が……
あ〜もう!こうなったらやってやらァァァァあ!!
「〜〜〜〜♪」
「なんだ〜行けるじゃんかよ」
・上手っ
・多分俺がやったら喉どころか弾け飛びそう
・↑何がだよ
私は配信が終わったらすぐにのど飴を舐めることを決意した。
それからも一人で歌ったり、二人でデュエットしたりして、大盛りあがりだった。
ただ1つあまり嬉しくないことが。
配信が終わり、Twitterを見ていると、#圧に負けるマナがトレンド入りしていてナナが悪魔のように笑っていた。
その姿を私は忘れないだろう。
やっぱりオフコラボだと、普段とは違う掛け合いがあって楽しいと思った。
また他の同期の娘としよっかなぁ〜。
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