案件を断……らなかった
正直に言います。サボりました。
気づいたら100万人を突破していた配信は同時接続者数が4.6万人まで増え、2日がたった今日100万再生されていた。
その事を社長は大喜び。
私はそれを見て、喜んでも良いのか……
顔バレして人生詰んだと思ったら案外いい方向に転ぶこともあるんだね……
「トントン拍子に伸びて羨ましいな〜……」
「私は望んだ形で伸びてないけどね」
そう言って横で机に突っ伏しているのは5人の同期の中の1人である、夜神ナナ。
The、黒髪清楚のキャラで、私が事故る前まではうちの事務所のトップの登録者数を持っていた。
そう思うと何か申し訳なく思った。
こんな事故女でごめん……
「次のコラボはいつする？」
私達はよく『マナナ』というコンビで配信をしている。
結構人気なようで、定期的にコメントに「次はマナナいつするの？」とか書いてあるのを見る。
「私はいつでもオーケー……あ、ごめん、明日は無理かな」
「案件？」
「うん……この前断ろうとした美容の案件。今なら顔バレてるししてもいいって」
「おぉう……」
恐らくたった今ナナの心の中から羨ましいという思いは無くなったであろう反応をされた。
いやまあ、それが普通だし何も言わないけど……ね……
「みんな〜こんマナ〜」
・こんマナ〜!!
・実写きちゃ
・Vが美容の案件するの草
「多分したこと無いよね……」
・顔出すの？
「あ〜顔出しやっぱりしたほうがいいよね……」
運営さんからも『してくれたほうが向こうからの案件も増えるから……！』と下心丸出しのお願いをされたので悩んでいた。
「じゃあ前半は手元で紹介するやつを紹介して、後半で顔関連のやつやろっか」
・VTuberが顔関連っていう単語言ってるの見たこと無いわ。
「私もだわ」
そんな感じで少し雑談をした後、カメラを付けて配信を始めた。
顔バレする前もたまに案件をやったことがあるからそこはスムーズに進めることができた。
さて……そろそろ時間が迫ってきた。
「じゃ、じゃあ今からは顔出しにするね……」
・お
・ついにきた……！
私は意を決して自分の顔を映した……！
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まじで体調を崩したとか、そんなことはなく、夏休みに入ってサボりぐせが付きました((パワプロネタ
