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ちょっとした思い出

作者: とも

ここは町離れの小さなクリニック。

僕の楽しい日々の記録



本日来院されたのは60代の男性。


その方と初めにお話したのは、診察室ではなく待合室だった。

待合室に座っていた男性のほうから声をかけてくれたのだ。


「元気にやってるね」

なんとなくうれしそうに声を弾ませる男性にありがとうございますと返答した。


どなただろうか?

再診の方ではない。インフルエンザの予防接種に来たらしい。

元来、名前や顔を覚えれる質ではなく、忘れっぽい。困ったな。


軽く会釈をして、男性に背を向ける。

さて診察室に戻るか。


あ・・・思い出した

中学生の教師だった。

一度、学内の大会でチームをまとめていた教師。その人だ。


すっきり。

そして、何年も前の少しチームが一緒だった生徒のことを覚えてくれていたことに感動した。

チーム内は20人以上いたはずなのに。

少しうれしくなった。

あの時の大会を少し思い出せた。


診察のとき少し声をかけてみよう。

先生もお元気そうですねって。


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