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王太子宮 密談~二つ目の問題点~

「あのー」

そう、声を掛けると、皆がこっちを向いた。

うっと少し雰囲気に呑まれていきそうになるけど

ぐっと堪えて話を進める。


「『特定の人物の発言に疑いが無くなる』ではないですが、

 『居ても違和感を感じなくなる』特徴を持っている種族を知ってます。」

「それは違う特徴ではないのかね?」

そうマジェンダ様の反論が飛んできた。

けれど

「いえいえ。結構似ているそうで、

それが商人だとよくよく丸め込まれると冒険者界隈では嫌がれる傾向にあるそうです。」

「ほう・・・」

どうやら関心は得られたようだ。

その続きを

「それで、どんな種族なんだい?」

と王太子陛下が促してくれた。

「はい。

 まずは、人間。これは、詐術という理術持ち限定ですが。」

「ああ、なるほど。

 確かにそうだな・・・・。だが、種族としての特徴とは言えまい?」

「そうですね。あくまでも理術ですね。

 それでも一番数が多く、可能性としてはありえそうかと。」

「まあ、そうだね。

 でも今回のケースでは限りなく可能性は低そうだけど・・・。」


「確かにそうです。

 で、次は、デビル。

 彼ら彼女らは、美醜の概念を壊し、自分に惹きつける傾向にあります。

 ただ、傲慢な所があり、自分の好み以外には影響が出辛いです。

 一説には影響を与えたくないからとも言われています。」

暫し、王太子陛下とマジェンダ様が考えてから、

「なるほど・・・。だが、相手がデビルなら、もう少し被害が多そうだがな。

 それに、個体数が少ないデビルが、こんなところで遊んでいくとは思えない。」

と、マジェンダ様が意見を述べてくれた。


「そうなると、ホブゴブリン・・・でしょうか。

 人間と同じ体系で比較的美形の多い種族ですが。」

「ああ、そういえば、肌の色が紫色なのだったな。」

「ええ。そうです。

 けれども、その肌の色の違和感を与えないような

 もし、多少の嫌悪感を持たれても、対話で緩和するような特徴があります。」

「人の社会に溶け込む為に・・か・・」

「そうです。ただ単純に言葉がうまいとか、美形だからとか

 そういう類とは別で何故か違和感を消しているように見受けられるそうです。」

「うーん、もしかしたら、溶け込むために『発言に対する疑い』が甘くなる可能性はあるか。」

「そうですな。完全に否定する要素も見受けられません。

 とはいえ、十全に信用するのは問題でしょうが。」

「そうだろうね。うん。うん。調査が必要そうだね。」

そう、王太子陛下が閉めると、鷹揚なくマジェンダ様が頷く。

そして、

「では、私の主題である、問題点3ですかな」

と回りを寒がらせながら呟いた。



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