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子供だった・・・幼かった・・・だから・・
お茶を頂き、軽く体を拭いてからベッドに倒れこむ。
もう、夜は真っ暗だ。
月明りもない。
ゆっくり目を瞑るとあの時の事を思い出し、ブルりと体が震えた。
改めて思い出してみれば・・・・・
危険だった状況が続いていた。
けれど、
ゴブリンの時とか危険な状況はあったにせよ
なんかかんだで大人が傍にいてくれていた。
傍で守ってくれていた。
だから、助かったし、戦えていたんだ。
そして、改めて
今回は本当に俺一人だったんだ。と改めて突き付けられる。
そう、前回無事だったから今回も大丈夫だろうと、簡単に考えてたんだ。
きっと、気楽に考えすぎていたんだ。
きっと、単純に考えていたんだ。
危険な状況ってどういうことなのか
護ってくれる人がいないという事が
大人が居ない状況がどういうことか
それを身をもって思い知った気がする。
恐怖に振るえていても、暗闇は徐々に微睡を連れてくる。
その微睡が徐々に増していき、意識を刈り取っていく・・・・
マリーさんのくれた、お茶が眠気を後押ししてくれてるのかもしれない。
そんな恐怖より今は安心して眠りなさいと言いたげに・・・
その微睡の中で、
『そういえば、良く殺されなかったな。刺されなかったな』
なんて、考えがほあんと浮かび、パチンと消えるとともに、
俺は眠っていたようだった。




