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魔法~グリーゼ家~

結論か先に言うと、モノの数秒で学院に辿り着いた。

領主様の魔術のお陰だった。


入院の手続きをしている時に

領主様 グリーゼ家の魔法の事を軽く聞いてみたら

一寸無理で無茶な行軍が可能にする法だそう。


例えば、行軍一歩毎に進む距離を一日分の距離にしたり、

一定距離の間、速度のみを早めたりすることができるそう。


これはワープやテレポートみたいなタイプの

 着地する場所の座標や高さの指定が必要だとか

 失敗すると地面に埋もれたり空高くから落とされたりとか

 一度は行ったことがないと移動が無理とか

そういう制約はないそうで

只々、歩いていける場所ならば歩いていけるそう。

とはいえ、欠点がない訳ではなく

まず、空は無理・・・まあ、歩くんだし当然。

行軍速度は、一番遅いのに揃えられるうえに

行軍する人の体感速度は通常と変わらない物資消費になる。

最後に、一番困るのは、1人だと軍として認識して貰えないことだそうだ。


ん?イメージが湧かない?

1つ目は理解しやすいと思う。

時速2キロ歩ける部隊が一日12時間行軍するとして24キロ

それを一歩で歩ける事になる。

当然、一歩だけで一日分の疲れや飢え、渇きを覚えることになるんだけど。


2つ目のは分かりにくい。

時速2キロ歩ける部隊が2キロを一時間かけて歩く。

けれども、部隊は時速24キロもの速度で進んでいることになっている。

何に使うのか聞いたら、戦場で使うそう。

隣で聞いていたお父さんはとても嫌そうな顔をしていたので

やられた方はとても嫌なんだろうなとは思う。


お父さんは俺の視線に気付いて、こう解説してくれた。

「対峙している敵から見れば・・だ。

 目の前に居るのに、決して辿り着かない味方の援軍。

 普通の歩行速度のはずなのに、馬以上の速度で突撃していた敵棒槍兵。

 対峙していると思っていたら突然移動している敵本陣。

 使いこなせれば、最強の魔法の一つだわ。」

「その使いこなせる人材がなかなかいないためか、

 とても不人気な魔法だけどね・・・。」

「その数少ないやつらがグリーゼ家という訳だ。

 そのせいで嫡男を軍に取られてるけどな。」

「仕方ないだろう?一応伝統なんだし。」

「あれ、グリーゼ家専用の部隊なんだろ?

 ノワール陸軍名物。ゼッタイ混乱する名前。

 王太子直属独立輜重突撃連隊小隊。通称Carry」

「小隊で連隊?」

「最大規模が連隊になるからなんだ。

 ただ、規模が変化するたびに一々名称変更とか部隊変更。上官の配置とかが面倒なので

 一小隊のはずなんだけど同時に連隊扱いもするよって・・・。

 意味分からないよね・・・。

 昔所属してたけど、いまだに僕もわかってない。

 いや、分かるんだけど、分かりたくない」


まあ、そういう訳だよ。

と領主様は話を打ち切ったのは

入院の許可がおりる数秒前だった。


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