表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/86

陽射しは和らぎ

夏の日差しが少し和らぐ頃

避暑に出ていた人たちも戻って来てきた。


マリー=セシールもへとへとになりながらも戻ってきて

本人は大変だった、疲れたと嘆いていたけれども

土産話を聞く限りは、とても涼しくて充実した日々だったようだ。


さて、もうすぐ秋になりかけのこの時期は

村やうちのような小さな町では、畑の収穫が始まる。

そのため、早い所では総出で刈り入れを初めていることだろう。

それが終われば、年に一度の楽しみである収穫祭。

気合が入るというものだ。


こっちは、どうも収穫祭の前祝・・というか・・

避暑地であった事を教え合うというか・・マウントの取り合いというか・・

の理由で、夜会が学院でも王都でも開催されるそうで

学院では、給仕の募集が(授業の実地として)張り出されていた。


今年は秋にも家に帰れないので、少しでもお祭り気分を味わおうと思いつつ

給仕の募集を受ける事にした。


家までは歩けば往復で2週間以上かかるので中々ね・・・。


§


給仕の講習を受けに講堂に向かう。

マリー=セシールもナタンも今回のに参画するそうで

一緒のフロアになったら嬉しい。


講堂に入ると先輩方も含めてかなりの人数が参加するようだ。


そのうちに、先生方の指示に従うと

14歳以下と15歳以上とに分かれた。

どうやら、ホール内で作業するのは15歳

つまり、デビュタントしているであろう年齢以上で

14歳以下は裏方(ホール前までの仕出しや皿洗い、買い出し等)をメインでやるそうだ。


そして、当日用の作業着のコートやローブに着込み

サイズ合せを行った。

黒メインでシャツが白のシックな作業着は

中々大人びてて格好良い姿。

それでいて、背筋が伸びそうながっしりとした服装。

少しブカブカな人もいれば

ちょっと窮屈そうな人もいる。


俺はというと、少しブカブカ。


ある程度の詰めはしてくれるようで、

服飾担当の人がサイズ合わせをしてくれた。


「ジャスタン。どう?服は着れてる?着られている?」

クスクスしながらマリー=セシールが話しかけてきた。

まあ、こういうフォーマル?のような恰好はしたことがないので

当然服に俺が着られているのだろう。


「どう頑張っても服の方が偉いからなぁ」

と、苦笑しながら答えた。


「そうよね。ジャスタンが着こなせてたら、悔しいもの。」

「良く言うよ。マシェルは綺麗に着こなせてるじゃないか。」

「そう?本当?家でも似た服は着ているから多少慣れてるとは思ってるけど」

そう言い、全体を見せようとクルクルと回って見せる。

制服以外のマリー=セシールを見るのは初めてでなんか新鮮だ。

特に、スカートではない姿は初めて見る。

そしてとても遺憾ながら

黒のペティコートに白のエプロンは、可愛らしいマリー=セシールに良く似合っていた。


「うん。とっても可愛い。似合ってるよ」

そう答えると、

少し恥ずかしそうにしながらも

「そう。私もそう思うわ。」

と、朗らかに微笑むのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ