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閑話:ベルナデット2

煩わしいお茶会も昼時となったため、お開きとなり

帰路についていた。

お茶会でのこと、レナルド様の事、そして、自分の家のこと

そんな事を考えていると、ふと、両親の話に出て来たとある場所を思い出した。


「ねえ。ドゥルール・デ・サーメント教会に行きたいの。

 大丈夫かしら?」


それを聞いた護衛は、少し顰めた顔をしたあと、

虚空に向かい何かを呟いた。


そして、はあとため息を一つついた後

「少しだけですよ。

 ただ、ドゥルール・デ・サーメント教会は既に無くなっているそうです。

 近くに行って探すしかないようですね。」


「そう、ありがとう。

 では良しなに。」


§


「到着しましたぜ。到着といっても近場迄来ただけですがね。」

御者にそう言われて降りたのは、下層の奥まった場所だった。

少し据えた匂いに顔を顰めたベルナデットは、

「ありがとう。此処で待機しててちょうだい。」

「承知しましたが、可能な限り早めのお帰りをお待ちしてますよ。」

「ええ、気を付けるわ」


改めてどうしようかと、ベルナデットが悩んでいると

護衛が二人の子供を連れて来た。


「彼らが、元教会。今は

 『サーメント・ドゥ・サルート』孤児院になっているそうですが、

 そこを知っているそうなので案内させます。」

「そう。では参りましょう。」

「「は・・はい!」」

二人の子供はおっかなびっくりであったが返事をし、狭い横道を進んでいった。


ある程度進むと、行き成り前が開け、大きな建物と庭が見えた。

中では子供達が楽しそうに遊んでいるようだ。

ここがその孤児院なのだろうと、ベルナデットは考えた。

そして、

(ここで、お母様が拉致されて、お父様の恋が始まった場所。

 でも、お母様は、剣も馬もお上手であらせられたから、

 きっと、順番は逆なのでしょう。)

眼を伏せ考えていると、護衛が近くに戻ってきたようだった。

子供達に幾何かの報酬を与え終わったのだろう。

「リーズ。ご苦労様です。」

「いえ、お嬢様が気にする事ではありません。」

「そう・・・」


そういって、もう一度孤児院の方を見る。

建物は、教会のもののままだ。

(私にも、お母様のように、恋をして、愛して、愛されて、

 そんな事が出来たのでしょうか?

 この教会がそんなモノを与えてくれれば良いのに)


ふう、と自分の中の弱音を吐きだすつもりで吐き

帰ろうとしたとき、


「あれ?ベルナデット様・・・」

不意に声を掛けられた。

振り返ると、どうして、レナルド様と一緒にお茶をした人がいた。

確か名前は・・・

「あら、ジャスタン様」

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