学校に戻るころ
あれから2日。
豪勢な寝床にもようやく慣れる・・・こともなく・・
使用人用の寝室に後半は御厄介になりました。
そして、料理人さんにレシピを教えて貰ったり、手伝ったりと過ごし
マリーさんの予定も大体終わったころ、学園に戻ることとなった。
帰りも行きと同様の馬車で向かう。
行きと異なるのは同道する馬車が少ない事だ。
すれ違う馬車は、行き同様多いのに・・・。
「近々、森のゴブリンに対して大攻勢を仕掛けるそうです。
そうすれば、往来する人も戻るのですがねぇ。」
俺が往来の様子を見て不思議そうにしているのに気付いたのか
御者さんがそうぼやいた。
「被害が増えてるのですか?」
「今の所は無いとされてますが。
森の回りなんて部落がない訳じゃないですからね。」
つまり、国に登録出来ない部落は既に襲われているだろうとのことだ。
人が襲われれば、そのままゴブリンの勢力増強に繋がる。
だからこそ、早めの大攻勢となるのだろう。
「早く落ち着くと良いですね。」
「全くです。往来が少なくなると商売あがったりですからなぁ。はっはっは。
それでも、大攻勢が終わった後、当分は稼ぎ時でしょうな。
何せ王都の下層は、今も若干治安が悪くなっていますが
これから余計に悪化しますから。
中層から移動できる我が馬車組合としては、安全に移動できる手段という訳です。」
ゴブリンに襲われて助かった人たちが下層に流れ着いてるということなのだろうか。
さらに増えるということは、大攻勢とやらで暴かれた部落の人は追い出されるのだろう。
世知辛いけど仕様がない
俺には、早期解決を祈ることしかできないのだから
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駅の回りは物々しい雰囲気が漂っていた。
前回着た時に比べると、柵がより広範囲に常設され
テントの数も増えているようだ。
もうすぐ駅というところで、馬車が停まる。
駅には、大きい馬車が停車しているため、入れないようだ。
御者さんが、申し訳なさそうに扉を開けて
「すみません。今はこの先に入れないようで。
馬の交換をしてきますから一度降りて、徒歩で駅に入ってくれませんか?」
「あの馬車の先に、などとはできませんからね。
わかりましたわ。ジャスタン君。手伝ってくれる?」
マリーさんがそう返答したので、俺は一度降りて、マリーさんをエスコートする。
「はい。どうぞ」
「ありがとう。」
「すみません。では、馬の交換に行ってきます」
そういうと御者さんは急いて行ってしまった。
仕方なしに、俺とマリーさんは徒歩用の門から駅へと入いることにした。
「まあ、王家の馬車が駅に居るなら、貸馬車如きが駅に入れなくて当然よね・・・」




