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敵地を避けて

「ゴブリンかぁ。怖いなぁ・・」

マリーさんは、ぶるりと体を震わせ呟いた。


「大丈夫。きっと出会いませんよ。」

そう言って、落ち着けるように撫でる。

そうすると、マリーさんは多少落ち着いてくれたようだ。


ゴブリン。

妖魔系の亜人族で属性は闇。

その能力はどんな種族とも交配可能なこと。

子の能力は母体と父体に依って決定されるため、

強力な母体であればあるほど、強力な父体であればあるほど、危険度が増すことになる。


既に様々な大陸で彼らの王国や帝国を築き、そのほとんどは人類や他の種族と戦争状態となっている。

何故なら、他の種族の拠点近くに勝手に集落を作り

 時には拉致し、時には力で奪っていくからだ。

中でも有名なのはフーラバーン大陸の大帝国だろう。

あの大陸には竜の里があるが、その竜を母体としたゴブリンが皇帝を名乗り、

今でも竜の里と戦争を繰り返しているそうだ。

初期のグリーンゴブリンは、体は小さく、弱い。

そして、グリーンゴブリン同士ではグリーンゴブリンしか生まれない。

それでも、竜すら母体とする彼らは恐怖の象徴でしかないのだ。


妖魔系の亜人族は他に

 木属性のエルフ

 土属性のノーム

 金属性のドワーフ

 火属性のドラゴニュート

 水属性のサハギン

 光属性のエンジェル

がいる。

その中でもゴブリンが好んで襲うのは、

エルフ、エンジェル、人間そして、何故か豚だ。


最初の方は、母体の力を(完全ではないが)持ったゴブリンが産まれる。

だが、交配が進むと種族間の隔たりが曖昧になっていくらしい。

そのため、好んで襲われる種族はゴブリン化した種族が良く産まれてしまうことになる。

そして、彼らは別の種属名で呼ばれることになるくらい、有名になっていった。

 ゴブリン化したエルフはダークエルフと呼ばれ

 ゴブリン化したエンジェルはデビルと呼ばれ

 ゴブリン化した人間はホブゴブリンと呼ばれ

 ゴブリン化した豚は、オークと呼ばれ

・・・・

母体の話をしていたが、当然父体だとしても同じ事が言える。


噂では、夫夫交配(たちねこうはい)なる現象もあるらしい。


何故こういう内容を知って言うか。

まあ、ありきたりだけど、冒険者の中には友好的なダークエルフやホブゴブリン達がいる。

そういう彼らは、自分のことをそうやって教えてくれたのだ。

当然、自分達は襲う側を辞めて冒険者になったんだという結論付で。

・・・夫夫交配(たちねこうはい)がどういう内容なのかは誰も教えてくれなかったけど・・・・。


「そろそろ、駅に着きますよ。ほら、目の前に見えてきた。」


目の前に見えてきた駅は、簡易な柵で蓋われて物々しい雰囲気を漂わせていた。


「何時もは柵なんてない、長閑な駅なんですがね。

 討伐が終わればまた、静な駅に戻るでしょう。」

だから、心配ないですよと言いたげに明るい声で、御者さんは教えてくれた。


駅で馬を替えるために、10分ほどの休憩。

そして、王都までは1時間ほどだそうだ。


何事もない事を祈りながら、馬車は駅へと入っていった。

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