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授業:貴族学 基礎1

今日の講義は、マリー=セシールと一緒に受けることになった。


マリー=セシール・フォージロン

彼女の家系は、ブル公爵配下の男爵家に家令や侍女長を輩出する、

かなりの名家だそうで。

元々は過去の戦争の時に一振りの名剣を造り、公爵に勝利を導いたという功績で家令になったそうだ。


そのため、代々末子が鍛冶師である本家を継ぐそうだ。

とはいえ、彼女は中間子なので侍女として働けるようにこの学校へと来たそうだ。


という訳で、一緒に受ける授業は貴族のことや所作のことが多い。

今日は貴族のことを学べる講義を選択した。

彼女は既に知っていることだと思うけど

まあ、何事も復習が大事だから、と付き合ってくれる事になったのだ。


----------------------------------------------------------------------


「じゃあ、授業始めますので、皆さん着席願います」

そういって、女性の先生が教卓についた。


「今日は、ノワール王国における身分の簡単な解説。

 その後、爵位とその役割を見ていきましょう。」

そういって、ボードに記載していく。

 貴族

 平民

 庶民


「まず、身分についてです。

 この国の人は、大まかに三つの身分があります。

 一番上だ貴族(パトリキ)になります。

 貴族(パトリキ)に与えられている権利は役割にも直結するので後で解説しましょう。

 貴族(パトリキ)になるためには、

  魔法の契約

  貴族税の納税

  上位の親貴族の認可

 以上の3点が必要となります。

 貴族(パトリキ)は、絶対数が定められており、基本的には増減はありません。」

 

 貴族:最上位、人数は決まっている。叙爵の条件は3つ

 

と綺麗な字で追記していく。

 

「中間に位置するのは平民(ノビレス)です。

 自由民や市民とも呼ばれる身分で、

 国内の移動・領間営業の許可・法の適用・納税と寄付の権利等の権利が与えられております。

 平民(ノビレス)になるためには、

  貴族または平民より家名を与えられる

  平民税の納税

 以上の2点が必要です。

 家名を与えた相手が一定の身元保証人となるため、

 勝手に自分で家名を付けて名乗ることは犯罪ではありませんが、よく見られることはありません。


 子息の中で平民(ノビレス)になられる方も居られるでしょう。

 その場合は、親から家名を賜り、税金を納めて平民(ノビレス)になります。

 また、身元の保証がされている平民(ノビレス)の名を勝手に名乗ることは犯罪です。

 注意しましょう。」

 

 平民:中間位、身元保証がある。栄冠の条件は2つ

 

と追記された。

 

「下層に位置するのは庶民(プレープス)です。

 領民や草民とも呼ばれる身分です。

 領令の適用・領内在の認可・職の認可等の権利が与えられています。

 庶民(プレープス)になるためには、

  領主に準じる者または、それ以上の権限を持つ者からの認可

 が必要です。

 認可方法は各領により異なるため、一概には言えませんが、

 親が庶民(プレープス)であったり、一定の金額を納めたりすることで成れるかもしれません。

 まあ、皆さまが此処の層になることは考えにくいですから、

 一定の知識として持っていれば良いかと思われます。」

 

 庶民:下位、認可の条件は領次第

 

とされた。

 

「さて、それでは貴族の中の爵位の話をしていきたいと思います。」

今度は爵位の一覧をボードに記載していく。

 

 王子:統治権

 公爵:所有権

 侯爵:所有権

 伯爵:政令権・税収権

 子爵:司法権・管理権・律令権

 男爵:調査権・徴収権・成籍権

 

「見てのとおり、爵位は全部で6つ存在します。

 爵位の中で最上位に位置するのは王子です。

 王子は、土地の統治権を所有します。王子は全部で7つあり、

  うち6つが国王、うち1つが王太子が在位されております。

 因みに、複数の王子がいる場合、王子の中の長が国王を名乗っております。

 

 その下に位置するのは、公爵

 公爵の下にいるのが侯爵です。

 この二つは爵位の上下くらいで所有する権利は同様です。

 公爵と侯爵は、土地の所有権が与えられております。

 つまり、土地からの税収は、所有者のものであり、所有者が居ない場合は統治者のものとなります。

 

 公爵と侯爵は其々3つしか無く、

  公爵は、ルージュ、ブル、ヴェールの3つ

  侯爵は、ジョーヌ、シアン、マジェンタの3つ

 です。

 因みに今在位されている家系は

 ルージュ公爵はフラム家

 ブル公爵はアジュール家

 ヴェール公爵はフォレ家

 ジョーヌ侯爵はパイユ家

 シアン侯爵はオリヤン家

 マジェンタ侯爵はエタンセル家

 になります。

 

 侯爵の下に位置するのは伯爵

 主に、立法・行政・高等裁判等に携わります。

 税収も伯爵の元に一度集まり、禄の支払いや経費の精算が行われ、

 残った税が所有者及び統治者に納められます。

 侯爵・公爵の所有地には、それぞれ3つの伯爵が存在します。

 また、王城に1つ、王都に1つ、王都以外の統治地に1つ存在しております。

 加えて、今は空位ですが、辺境の土地を治安維持するための特殊な伯爵が2つ。

 特別なときに使用する伯爵が1つ存在します。

 

 その下が子爵

 主に、地区単位の行政・立法・地方の裁判に携わります。

 その地区に住んでいる人たちにとっては、一番接することの多い最上位の貴族でしょう。

 男爵だともう少し身近でしょうから。

 子爵が定めた法律は、その地区のみに反映され、上位に位置する伯爵の法律と敵対した場合

 伯爵の法律が優先されます。

 子爵は、特殊な3つの伯爵以外に3つ存在します。

 特殊な3つの伯爵の配下に爵位は存在しません。


 そして一番下が男爵

 主に地域で起こった犯罪の調査・地域に住んでいる者の籍の管理、庶民からの徴税と

 其処に住んでいる人達に関わります。

 子爵の大きな差は、処罰を行う権利の有無です。

 あくまでも、男爵は調査を行うまでで、処罰の決定権はありません。

 そこは子爵が功罪の判断を行うことになります。

 男爵は、王城、及び子爵同様特殊な3つの伯爵以外に3つ存在します。

 王城では、王家の護衛や、国家組織の枠組みがあるため、多数の男爵が存在します。


 別途爵位の一覧表を配ります。

 しっかり覚えておいてください。

前方からプリントが配られていく。

それなのに、先生の講義は停まらない

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